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犬のてんかんの知っておきたい痙攣や症状とその対処法

      2017/04/09

てんかんってどんな病気なの?

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てんかんとは慢性の脳の病気で、脳内の神経細胞(ニューロン)がショートして、突然発作が起こります。

てんかんと痙攣(けいれん)との違いは、てんかんは繰り返し発作が起こるのが特徴です。

又、てんかんの発作が起こらない時は、普通の犬と全く変わらず生活をします。

てんかんは幼犬~老犬にかかわらず起こり、割合としては、100頭に1匹の割合で怒るので、割合としては高いです。珍しい病気ではありません。

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犬のてんかんの症状は?

てんかんの前触れとして、数日前から様子が違う時があります。

例えば、そわそわしたり鼻をならしたり、顔を振る。又、よだれを垂らしたり、そばから離れなかったり、うろうろしたり、物陰に隠れたりします。

ただ普段と大きく違うわけではないので、飼い主さんがそれに気づかない事も多いです。

次に発作が始まると、横に倒れて全身もしくは体の一部の手足や顔面が痙攣を起こす、意識がなくなる、失禁する、口から泡を吹いたりします。

又、横に倒れた状態で、手足をバタバタさせて、走っているような症状をみせる犬もいますし、ひどくなると体をのけぞるようにして震える犬もいます。

1分位~続きますが、てんかん症状が続くのが10分を超えるようであれば、すぐ病院に連絡を取って下さい。

場合によっては、落ち着いてからすぐ病院に行った方がいいでしょう。

 

てんかんの発作時の注意点

「犬が痙攣する原因はなに!?早急にするべき対処法」

 

でもあげていますが、飼い主さんに出来ることは限られています。

てんかんの発作が始まったら、途中で止めてあげるという事は出来ません。落ち着いて見守ってあげるだけなんです(>_<)

でもいくつか注意点があるので、以下の点に気をつけましょう。

まずてんかんや痙攣が起きても騒がないで下さい。かえって犬はパニックになります。

自分の場合を考えて下さい。もし飼い主さんがひきつけを起こした時に、家族が周りでとてもうるさかったらどうですか?

それと同じです。テレビ等は消して、静かにしましょう。犬の名前もあまり呼ばないで。

 

又、てんかんの発作を止めようとしたり、抱き上げたりしてはいけません。触らないで下さい。

触ることによって、てんかんがひどくなる場合があります。

てんかんは症状によっては、体を大きくのけぞらせたりします。周りに何か物がおいてあると、怪我をしたり犬のストレスになります。

 

発作が始まったら、周囲を静かに片付けて下さい。てんかん持ちの犬を飼っている所は、普段からの片付けが必須ですね!

もし、嘔吐したら嘔吐物が気管に詰まらないように、注意してください。てんかんの時は、なるべく目を離さない方がいいですね。

舌を噛まないかと心配する飼い主さんがいますが、それは大丈夫です。却って口の中に何かものを噛ませたりする方が危ないです。

病院に知らせるために必要なことは、てんかんの発作が何分位続いたか、意識はあったか、全身痙攣か一部痙攣か、よだれや失禁等はあったかを見ていてください。

 

余裕があれば、スマートフォンで映像を撮って、病院に見せると一番いいでしょう。

愛犬のてんかんをただただ黙って見ているのは、本当につらいです。でもそうするしかないんです。

飼い主さんが出来るのは、その状態を病院に正確に伝えて、治療をする。つらいけどそれだけです。

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てんかんの予防は?

てんかんの原因となるのは、脳腫瘍や水頭症、犬ジステンバー等の脳に障害が出る病気が引き金になる場合もありますが、実際のところ原因不明と診断される場合が多いです。

てんかんの予防は、脳の病気にならないようにする事も大事ですが、原因不明も多いので予防が難しい病気です。

 

てんかん中につい触っちゃう


てんかんの発作が始まって、暫くすると飼い主さんが頭に手を添えているところがあります。すると、発作が少しひどくなっています。

励ましているつもりが、逆効果になっているのです。他の病気だったら、なでてあげたりするといいのですが、てんかんと痙攣の発作中に触るのは良くありません。

温かく見守ってあげる、何度も言うようですがそれだけしかありません。

 

病院の治療方法は?

病院で犬がてんかんと診断されたら、治療方法は主に薬の治療です。では治療すればてんかんは完治するのでしょうか?

実はてんかんは完治というより、治療によって犬のQuality of life (QOL)「生活の質」の向上を高めるという事です。

治療することによって、てんかん発作の回数を少なくし、犬も飼い主さんも楽になります。

犬も発作がないと健やかに暮らせますし、飼い主さんも辛い思いをしなくて済みます。

そのあたりを理解し、病院と話したうえで治療を進めていくと、なかなか治らない等で飼い主さんが焦ることも少なくなります。

 

老犬のてんかんに注意

老犬のてんかんは、発作時に痙攣をおこさない事もあります。例えば動作が突然止まり、一点を見つめたり、呼びかけに反応しなかったりと思うと、数分後にはいつもの状態に戻ります。

老犬であるがゆえに、飼い主さんはもの忘れや、認知症と勘違いしてしまい、それをそのまま病院に伝えるため、病院も認知症と誤診をしてしまうケースがあります。

他には、口をもぐもぐする、手をもぞもぞ動かす、その後いつもの状態に戻るという症状が現れます。認知症と似ているため、間違えやすいので注意しましょう。

この場合てんかんの治療が遅れてしまいますが、5年位たってから治療を始めても回復が見られますので、あきらめないで下さいね。


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