緊急用!犬が嘔吐と下痢を同時にしたときの原因と対処法
2017/04/09
嘔吐と下痢の原因
嘔吐と下痢の原因は色々あります。重大な病気でない場合は、原因がはっきりわからない事もあります。
犬は人間より嘔吐と下痢の症状が出やすい動物です。例えば変なものを食べた、食べ過ぎてしまった、勢いよく食べた等でも嘔吐をします。
又、環境の変化、ストレスでも下痢をする場合があります。日頃から飼い主さんが犬の様子を観察し、食べ物、ストレス等に注意してあげてください。
大事なことは嘔吐や下痢が見られたら、何か原因はないか、思い当たることはないかを考えて下さい。もし思い当たることがあったら、原因を取り除いてあげて下さい。
心配なのは重大な病気の場合です。嘔吐、下痢の他に、震え、食欲不振、元気がない、発熱等が見られたら、病院に行って診察をしてもらって下さい。
嘔吐や下痢が見られる病気の中には、混合ワクチンで防ぐことが出来る病気もあります。ワクチンをすることにより、嘔吐や下痢の原因が減ります。
スポンサーリンク
犬が嘔吐と下痢を繰り返す時の注意点
犬の病気の早期発見の一つに、下痢や嘔吐があります。あまり心配のない下痢や嘔吐もありますが、なかには重大な病気の兆候の場合もあります。
犬は人間に比べて、割と嘔吐や下痢をしやすいです。重大な病気と書きましたが、愛犬が混合ワクチンを受けて、定期的に健康診断をしていればそんなに重大な病気に神経質にならなくていいです。
犬が嘔吐や下痢をした場合、あわてず犬の全体の様子を観察しましょう。
1,愛犬の顔の表情を見る
目がどんよりしていませんか?言葉を話せなくても目が物語っています。
目がいつものように生き生きしていれば、そのまま様子を見るだけでいいでしょう。
少し目に活力がなかったり、元気がなかったら病気のサインかもしれません。注意して犬のその後を観察します。
2,下痢の状態を観察する
ウンチの固さ、色を観察してください。病院に行ったら下痢の状態を伝えましょう。血便ではないか、色が黒くないかも確認します。
「緊急用!犬が血便を出した時の知っておきたい原因と対処法」では血便について書いていますので、参考にして下さい。
3,嘔吐した内容物を見る
もし胃液だけの場合だったら、そんなに心配ありません。犬はお腹が空き過ぎると、胃の中の過剰にある胃液を嘔吐します。
4,食欲があるか?
下痢の場合はお腹をこわしている時があるので、絶食が必要になる場合があります。それ以外で食欲があれば、そんなに心配はないでしょう。
5,犬の嘔吐物や便に触れて、もし感染症の病気だった場合
他の犬や猫に二次感染してしまうので隔離と消毒が必要です。
嘔吐と下痢が同時に現れる病気は?
風邪やお腹をこわした時も、嘔吐と下痢の症状が出ます。それだったら大事に至らないのですが、心配な嘔吐と下痢もあるのです。、
「緊急用!犬が嘔吐をした時の原因と対策」でも書いていますが、嘔吐には一過性のもの、心配なものとあります。
嘔吐だけならともかく、下痢も一緒にするとしたら危ないですね。犬が嘔吐と下痢を同時にしてしまう場合は、どんなことが考えられるのでしょうか?
1,バルボウイルス感染症
命に係わることがあります。下痢と嘔吐が続きます。至急、病院に行ってください。
この病気は発症すると、有効な治療がないので、混合ワクチンで予防することが大切です。
2,ジステンバー感染症
1歳未満の子犬の発症率が高い病気です。初期症状は風邪に似ていて、鼻水、くしゃみ、下痢、嘔吐、発熱、食欲不振が見られます。
これも発見が遅れると、命に係わります。末期になると震え・痙攣や麻痺が見られます。手遅れになる前に、病院に行ってください。
3,慢性腎不全、急性腎不全
腎不全は腎臓の機能が低下し、下痢や嘔吐、食欲不振等が出てきます。慢性と急性があり、急性の場合は症状が進むのが早いので要注意です。
でも早期発見できれば、完治出来ます。
スポンサーリンク
もしかして夏バテかも?
嘔吐と下痢というと、悪い病気ばかり考えてしまいますが、起こった季節を考えて下さい。
梅雨から夏にかけての季節に嘔吐や下痢の症状がありませんでしたか?他に原因が考えられない時は、もしかすると夏バテかもしれません。
夏は水の飲み過ぎ、クーラーの効きすぎで外気との気温差がある場合、悪くなったフードを食べた、古い生肉を食べた等は考えられませんか?
熱いからと言って、氷水を犬に飲ませるとお腹をこわしてしまう事もあります。適宜な気温の部屋にいれば、常温の水で十分です。
夏はあまり無理をさせず、静かに安静に生活させましょう。
対処法は?
一般的に下痢は脱水症状になるので、水分補給を心がけます。嘔吐は一時的に断食をさせて様子を見ます。でも断食をさせると水分が足りなくなります。
下痢と嘔吐が重なった時は、対処法に少し矛盾が出てきてしまいます。
夜中などですぐ病院に行けない時は、嘔吐中の為、水分を口に含ませる程度に与えて様子を見ましょう。
高齢の犬は、体力が奪われてしまいます。夜中で症状が心配な時は、最終手段で夜中見てくれる、緊急の病院に行くことも頭に入れておきましょう。点滴で水分や栄養を補給してくれます。
下痢の時は、食物繊維が多いフードは控えて下さい。例えばサツマイモやカボチャ等です。かえって便通が良くなります。
ドッグフードに水分を含ませて、柔らかくし胃腸に優しい食事にしてみましょう。
他にはペットフードを変えたばかりという事はありませんか?犬に合わないのかもしれません。ドッグフードでもその犬にとって、下痢や嘔吐の原因になるものが含まれていることもあります。
「犬に生肉はあげても大丈夫?大事な食事について考えよう」では生肉を推奨していますが、中には生肉が合わない犬もいるでしょう。
そして何回も書きますが、下痢や嘔吐が重大な病気かもと心配する前に、混合ワクチンを接種しましょう。
スポンサーリンク