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犬の腸閉塞の症状と治療法は?くりかえす嘔吐は要注意!

      2017/04/09

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愛犬が急に嘔吐や下痢をくりかえし、苦しそうに痛そうにしていたらとても心配ですね。

昨日までは何ともなかったのに、ある事がきっかけで犬の容態が変わることがあります。

ある事とは?もしかするとそれは腸閉塞かもしれません。

どうして腸閉塞になってしまうのでしょうか?

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腸閉塞とはどういう病気?

健康な飼い主さんなら、腸閉塞という言葉は聞いた事があっても、実際なに?という人がいるかもしれませんね。

腸閉塞は、イレウスという病名でも言われています。犬の病気だけではなく、人間にも多い病気です。

分かりやすくいうと、腸が何かの異物でふさがれてしまうという病気です。

腸閉塞になると当たり前のことですが、食物や水が肛門側に異動することが出来なくなります。

 

腸閉塞の症状

犬が腸閉塞になるとどういった症状が出るのでしょうか?

まず初期症状としては、嘔吐が見られることが多いです。他には食欲低下、元気がない、咳き込み苦しそうといった症状も見られます。

他にはお腹を痛がるような素振りが見られたり、下痢や便秘が伴う場合もあります。

 

ご飯を食べた後、8~12時間も時間が経過しているのに、嘔吐をする場合は、胃の運動性が低下しているか、腸閉塞になっているかもしれません。

嘔吐してしまうと、その後一旦元気になったように見えることもあります。

でも腸閉塞の場合は、また嘔吐をくりかえします。嘔吐の臭いが、便の臭いに近いこともあります。

大したことなかったと安心してしまうといけません。症状が進むと、とてもお腹が痛くなるので苦しむし、元気もなくなります。

ただ、嘔吐=腸閉塞ではありません。嘔吐から考えられる病気は、他にも色々あります。上記のような症状が見られたら、早めに病院の診察が必要です。

 

どうして腸閉塞になるの?

腸閉塞の原因は大きく分けて、2つあります。それは犬が何かの異物を飲み込んでしまった時、又はガンが原因の場合とあります。他には炎症、重積(じゅうせき)です。

犬は好奇心旺盛でなんでも口にくわえたり、かじったりして確かめます。

小さいものはつい飲み込んでしまう事があります。人間の赤ちゃんと同じですね。

 

例えば、ビー玉のような小さいおもちゃ、梅干しのタネ、ティッシュペーパー、歯磨き用ガム等です。

ついついそのまま床に置きっぱなしで、知らない間に犬が飲み込んだという事がないように注意しましょう。

普段は犬が異物を飲み込んでしまったら、口の中をのぞいてみて、見える位置に異物があれば人間の手で取り出したり出来ますが、

見えない位置まで飲み込んでしまったら、どうすることも出来ません。無理に吐き出させようとすると、逆効果になることがあるのですぐに病院に行きましょう。

 

自宅で飼い主さんが無理に異物を吐かせようとして、その時の嘔吐のせいで重度の胃炎を起こしてしまった事例があります。自己判断はやめましょう。

ガン等で腸閉塞になった場合は、犬も元気でいる場合が多いのでなかなか気づくことが出来ません。

時々の嘔吐があり、便が細くなったりします。食欲の量の低下も注意しましょう。

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腸閉塞の治療

腸閉塞は場合によっては、犬の命にかかわる事があるので、病院での早急での診断・治療が必要です。

異物が原因の腸閉塞の場合は、どのあたりに異物があるかで病院での治療方法が変わってきます。

異物が食道と胃に詰まっている場合には、内視鏡で取り除く事が出来るものと、内視鏡では取り除けないので外科手術を行うものとあります。

 

腸に異物が詰まっている場合は、内視鏡が届かない為、外科手術で取り除きます。

腸閉塞の原因がガンや炎症の場合は、病気の種類や異物の場所によって外科手術、又は、内科療法で治療します。

病院の先生の説明をよく理解し、治療を行って下さい。

 

手術費用はいくら位?

腸閉塞は急なことなので、外科手術になった時、飼い主さんの頭によぎるのは、いったい手術費用はいくらかかるのだろうか?と思いますよね。

もちろんかわいい愛犬の為に、手術は受けますが、場合によっては高額になるかもしれません。

人間のように、高額医療費制度というのはないからですね(>_<)

 

目安として外科手術となった場合の、手術費用を頭に入れておきましょう。まずレントゲンや血液検査では、約20,000円前後です。

腸閉塞と判断された場合、手術と入院が必要になります。

異物の場所や腸の様子によっても異なりますが、目安は100,000円~300,000円位と幅があります。

退院後の通院も何回か必要になります。ペット保険に入っていれば、腸閉塞は殆どの場合、保険の対象です。

 

腸閉塞を予防するには

ガンの場合は、定期診断や食事、運動、ストレス軽減等、全般的な生活を見直すことから始まります。ガンは先天性なものもあるので、予防が難しい事もあります。

異物を飲み込んでしまう事は、飼い主さんの注意によって予防できます。

部屋の中を片付ける、掃除をする、ゴミ箱は蓋付きの物にする等です。

犬用の7㎝位の歯磨き用ガムを、そのまま飲み込んでしまったという事例もあります。歯磨き用ガムは目を離さず、与えましょう。

又、鶏の骨等を、わざわざご飯に犬に与えるのも心配です。心配なことはやめた方がいいです。

 

誤飲・誤食しやすい主なもの

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クリップ、アクセサリー等・・飲み込むと消化されずに胃に残ったり、内臓を傷付けたりします。指輪やピアス等はすぐ片付けましょうね。

ディッシュペーパー等の紙類・・少量を一時的に食べたなら問題ないですが、長期的に毎日のように食べていたら、腸閉塞になっちゃいますよ!

タオル、靴下等・・喉に詰まることもあります。これも腸閉塞の原因になりますよ。

たばこ・・危険です。たばこは飲んだらすぐ処分しましょう。灰皿もすぐ洗います。

ぬいぐるみ・・かじって中の綿を飲み込んだりします。犬用のぬいぐるみを用意し、飼い主さんの前で遊ばせましょう。

小さいボールやおもちゃ・・スルッと口の奥に入ってしまう可能性があります。あまり小さいものでは遊ばせないように。

乾電池や磁石・・複数飲み込むと、胃と腸がくっついてしまう事があります。すぐ病院に行ってください。

観葉植物・・食べると中毒になる種類があります。よく家にあるポトスは、実はあまり良くありません。

薬品、化粧品、洗剤・・私たちの生活に欠かせないため、身の回りに必ずあります。犬にとっては危険です。収納を工夫しましょう。


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