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犬が糖尿病になった時の症状と対処法を詳しく解説

      2016/11/20

糖尿病って何?

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糖尿病という病気は良く聞きますよね。具体的にどんな病気なのでしょうか?

一体、犬の体の中で何が起こっているのか知っておきましょう。

糖尿病とは、食事で取ったブドウ糖を、エネルギーとしてうまく活用できなくなりブドウ糖が血液中に残ったままになります。

 

そして過剰なブドウ糖は、尿として排出されます。この状態を糖尿病と言います。

ブドウ糖は脳をはじめ、筋肉などを正常に動かす為に使われています。

ブドウ糖をうまく活用させるには、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンが必要です。

 

インスリンは、すい臓にあるβ細胞でつくられています。食事によって血糖の量が増えると、すい臓のβ細胞がこの動きをすばやくキャッチして、インスリンを分泌します。

食後に増加した血糖はインスリンによって速やかに処理され一定量に保たれるのです。インスリンがうまく分泌されないと、結果的に糖尿病になってしまいます。

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糖尿病の症状は?

人間は健康診断や、体調の変化などに気づくことで病気の発見につながります。

でも犬は、私たちが気づいてあげないとそのままです。病気が進行してしまいます。

もし犬が糖尿病になったら、どんな症状になるのでしょうか?

 

糖尿病の最も特徴的な症状は、多飲多尿です。たくさん水を飲みたくさん尿をすることです。

食欲も増進することが多く、飼い主さんから見れば犬が元気に見えるので、病気だとは気づかずに過ごしがちです。

そして病気が進行すると、次に犬に起こるのは食欲低下や体重の減少など、明らかに外見上の症状が現れます。

さらに進行すると、衰弱、嘔吐が見られ、合併症として白内障、腎不全、再発性皮膚炎、膀胱炎などを発症します。

 

どうして糖尿病になるのでしょうか?

糖尿病の原因は一体何でしょうか?犬の体の中で何が起こっているのでしょうか?

犬の糖尿病には2種類あり、膵臓からのインスリン分泌がほぼなくなる「1型糖尿病」と、インスリンの分泌能力がまだ残っている「2型糖尿病」に分けられます。

 

「2型糖尿病」は人の成人糖尿病に類似しており、肥満や運動不足などが原因です。糖尿病になる犬のほとんどは、肥満傾向のはずです。

犬の糖尿病のほとんどは「1型糖尿病」でもともと遺伝的素因を持つ犬が、感染症や自己免疫の活性化などがきっかけで発症します。

血糖値を下げるホルモンであるインスリンが不足したり、組織がインスリンに対して適切に反応できない(インスリン抵抗性という)ことで、血液中の糖分が上昇し、過剰な糖分が尿から排泄されます。

 

なりやすい犬種は?

中齢~高齢(5-12歳)でメスの方がオスより2倍、糖尿病になりやすいというデーターがあります。

しかし避妊手術の普及や性差は減少傾向にあるようです。

 

糖尿病になりやすいと言われている犬種は、トイプードル、カニ―ヘン・ダックスフンド、ミニチュアシュナウザー、ビーグル等です。

あくまでも糖尿病になりやすい犬種なので、この犬種を飼っている飼い主さんは定期的に健康診断にいったり、水を飲む量を測ったりするといいでしょう。

 

糖尿病の合併症

糖尿病で最もおそろしい合併症が、「糖尿病性ケトアシドーシス」です。

ケトアシドーシスになると、果物が腐敗した時に発するような特徴的な口臭があり、重度の虚弱状態に陥ります。

いつもは生体は糖分をエネルギー源として利用し、生命活動を維持しています。

 

しかし糖尿病になるとその糖分を十分利用できなくなり、糖分の代わりに脂肪を代謝エネルギーとして利用します。

すると生体に対して毒性の強いケトン体が代謝生物として増加し、全身の血液が強い酸性の高浸透圧状態になり生命にかかわることになります。

ケトン体とは、ブドウ糖の代わりに体脂肪がエネルギーとして使われると生じる産物で、これが増加するわけです。

 

「糖尿病性ケトアシドーシス」になったら緊急に高度な医療を受けなければいけません。

又、糖尿病の合併症として、他には白内障、腎臓障害、糖尿病性神経症などがあります。

白内障は目の水晶体が濁ったり、赤くなったりして物が見えづらくなります。

腎臓は一度悪くなると、再生が出来ません。進行も早いので、糖尿病になったら合併症にも十分気をつけましょう。

 

糖尿病の治療

犬が糖尿病になったら、いったいどんな治療をしていくのでしょうか?まず100%の症例で、インスリン療法が必要になります。

インスリン療法とは、糖尿病になるとインスリン自体が出なくなるので、インスリンを注射します。

 

注射することによって、犬が痩せてきたリ喉の渇き、体のだるさから助けてあげることが出来ます。インスリンは注射だけの治療で、飲み薬の治療はありません。

重症の場合は、インスリン投与でも効かない事があり入院になることもありますが、通常は1日に2回のインスリン投与で症状は良くなっていきます。

 

1日2回のインスリン投与の為、家庭で犬に注射をすることになります。そして同時に食事療法も必要になります。

病院でやり方を指導してもらって、犬の為にインスリン投与を頑張りましょう。

犬が糖尿病と診断された場合には、その個体ごとに適量のインスリンの量を決定しなければいけません。

 

普通の薬と違い、体重で量を決めることが出来ないので、最初は入院してインスリンの反応を見ながら最適な用量を決めていきます。

最適用量が決まったら、自宅療法に切り替えることが一般的です。その後も終生、定期的な診察、検査が必要になります。

インスリン投与の時には、食事をとらなければならない為、食事も必然的に1日2回となっていきます。

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糖尿病の食事

糖尿病は食事療法が必須です。食事でかなり改善できます。でも何をあげたらいいのでしょうか?

まず人間と同じようにやはり低たんぱく、低カロリーのダイエット食を与えるのがポイントです。

ダイエット用の処方食は、病院に相談するとそれぞれに応じたものを用意してくれます。

 

血糖値をあげない食事をしなくてはいけないので、半生タイプのフードは控えた方がいいでしょう。

糖尿病になる犬は、肥満気味になっているはずなので、とにかく肥満を解消することが大事です。

肥満が解消すれば、インシュリンの投与量が減るので症状も次第に軽くなります。散歩の距離を長くすることも大事です。

 

体重管理・糖尿病・消化器病の食事療法に

 

 

糖尿病になったらインスリン投与と並行して、食事療法が必須です。今まで犬が欲しがるように与えていた飼い主さんにとっては、大変かもしれません。

犬がおやつや人間の食べ物を欲しがっても、今までのようにあげることが出来ないのですから。

 

でも後悔しない様に、辛抱強く食事療法をがんばりましょう。その代わり遊んであげたり、散歩をしたり紛らわしてあげるといいですよ。

上記のフードは、多くの病院がすすめるペットフードですが、まずは病院の指示に従って下さいね。

 

水の代わりになるもの

糖尿病になった犬はよく水を飲みます。でも水をあまりやり過ぎると、おしっこをしてはその都度水を飲み、またおしっこをするという、

脱水症状と補給の悪循環になってしまいます。でもどうしたらいいのでしょうか?

 

そういう時は水の代わりに、氷をあげるという方法があります。これだと少量でもある程度、満足感を得られるので、飲む量も次第に減っていきます。

又、氷を与えた数で水の量を把握できます。是非、お試しください。

 

糖尿病は治るの?

家庭でインスリン投与をしなければならない糖尿病の治療は正直大変です。

インスリン投与は一生涯しなくてはいけません。糖尿病は治るというよりも、インスリン投与をしながら付き合っていくという考えをして下さい。

 

インスリン投与をすることによって、犬の症状が穏やかになり長生きをしてくれます。

では糖尿病の治療をしないならどうなるのでしょうか?治るどころか、症状は悪くなる一方で、合併症をおこします。そして短命になってしまいます。

 

病院をとても嫌がるという犬を見て、治療を悩む飼い主さんもいますが、徐々に病院に行くことも注射をすることも慣れていきます。

人間と違い、食事療法、運動療法だけでは犬の糖尿病はどうすることも出来ません。治療することによって長生きしている犬がたくさんいます。


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