目の周りの変色に注意!犬の涙やけの原因と治し方
2017/04/09
愛犬がじっと見つめてくれるととてもかわいいですよね。
目を見ていると目の周りの色が変わっていることはないですか?目に涙がたまってウルウルしていませんか?
もしかするとそれは涙やけかもしれません。涙やけはどうしてなってしまうでしょうか?
ここでは犬の涙やけの原因と、目の周りの変色の取り方の方法を解説します。
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涙やけにどうしてなるの?
どうして涙が過剰に出て、涙やけになってしまうのでしょうか?悲しくて泣いている?ゴミが入って痛い?又は病気なのでしょうか?
涙やけとは、涙が過剰に出てしまい涙の成分によって、眼の周りの毛が赤茶色に変色してしまった状態を言います。
目がクルッと大きいチワワや、眼の周りの毛が長い犬種に涙やけがみられることが多いですね。
涙やけが多い犬種は、その犬種特有の頭の骨の形成と眼球の位置、眼瞼(まぶた)の形状が原因となっていることが殆どです。
他にも眼瞼や涙の疾患でも涙があふれたり涙やけを起こします。軽く見ていると重度の疾患の原因になります。
涙やけを取る方法
犬に涙やけがあると、どうにかして取ってあげたくなりますね。犬自身も眼の周りが煩わしいかもしれませんし、見た感じもかわいそうですね。
でも眼の周りはとてもデリケートだし、万が一眼を傷付けてはいけません。涙やけをきれいに取る方法を紹介します。
ホウ酸水で涙やけを取る
ホウ酸水で涙やけを取ってあげることが出来ます。作り方は簡単で安価です。
用意するもの:ホウ酸3g 蒸留水150ml(又はミネラルウォーター)
ホウ酸と蒸留水はドラッグストアで購入できます。
作り方:精製水150mlを60℃に温め、それにホウ酸3gを入れて混ぜて溶かします。
涙やけの取り方:コットンにホウ酸水を湿らせ、涙やけのところに優しく当て取ります。
注意点:ホウ酸の濃度は2%以下にしてください。濃い濃度のホウ酸水は、吐き気、下痢の症状が出る事があります。
濃度が良く分からないと思う方は、蒸留水、ウェットティッシュ、市販の涙やけ除去剤を使った方が安心です。
ホウ酸水でないといけないという事はありません。
実際に涙やけを取ってみよう
用意するもの:ホウ酸水(又は蒸留水、ウェットティッシュ) コットン5~6枚ほど ノミ取りくし
コットンにホウ酸を湿らせておきます。少なすぎるとこすれるので、多めに湿らせます。
いきなり顔の前から拭こうとすると、犬がびっくりするので後ろからそっと目にコットンを当てていきます。
こすると痛いので、優しくほぐすような感じで拭くといいです。涙やけが固まっているなら、コットンを当てたままにして柔らかくします。
次にまだ濡れている状態の時に、ノミ取りくしで毛並みをそろえたり、絡まっている毛をほどいてあげます。
最後に乾いたコットンで、濡れている目の周りをやさしく拭きます。
花粉症が原因で涙やけに
皮膚の異常と涙やけを起こした場合は花粉症を疑ってみる必要があります。私たちも花粉症はすごくつらいですよね。
症状は多くの犬が皮膚に出やすく、鼻水、涙が出たりします。人だったら眼鏡やマスクで予防しますが、犬はどうやって予防したらいいでしょうか?
やはり服は必ず着せて散歩すること。花粉の多い月、時間帯はなるべく避けて散歩する。散歩から帰ったらブラッシングやシャンプーをすることです。
涙やけで注意すること
涙やけを起こす原因は上記に書いたとおりですが、ただの涙やけと思っていると、
実は涙やけに隠れている目の病気だったり、まぶたの異常だったりすることがあるのです。
目に痛みがある場合は、その目を開けない事やショボショボして瞬きが多くなることがあります。
この状態を「眼瞼痙攣」(がんけんけいれん)と言います。
眼瞼(まぶた)、第三眼瞼(人にはない第三の瞼の事)、睫毛(まつげ)、涙液、結膜、角膜、強膜(眼球の外側の白色の被膜)などの目の表面の疾患や、ぶどう膜や緑内障など目の中の疾患で起こります。
犬は痛いいう表現をすることが出来ないので、こういった仕草を飼い主さんが見逃さないことが大切です。
では涙やけに隠れている目の病気とは、どういったものがあるのでしょうか?
流涙症(りゅうるいしょう)
流涙症とは一般的に涙やけのことですが、原因はさまざまで過剰な涙の分泌、眼瞼の形の異常、まつ毛の異常、涙の排泄の異常から起こります。
涙が目からあふれて皮膚や毛が濡れ、そのために毛に色がついてしまいます。治療はそれぞれの原因に対する治療を行います。
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マイボーム腺機能不全
マイボーム腺とは目の瞼の淵のところにある、肉眼では見えない小さな穴のことです。涙が蒸発しない様に、マイボーム腺から油(脂質)を出して防ぐ役目をしています。
マイボーム腺機能不全とは、マイボーム腺の機能低下により涙の油の成分が不足する状態です。
症状としては、涙が渇きやすくなり、人の涙液蒸発型ドライアイに似た状態となります。
又、流涙症やさまざまな角膜、結膜の異常を起こす土台となります。
最初は目が乾く症状がみられる疾患ですが、その後、涙やけになったらこの疾患が疑われます。
この疾患の治療はマイボーム腺の圧迫、抗生物質の点眼や内服、眼瞼の温罨法を行います。
温罨法とは、患部を温める事です。大半は長期間の治療が必要となります。
眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)眼瞼外反症(がんけんがいはんしょう)
どちらも眼瞼(まぶた)の疾患です。眼瞼内反症は、眼瞼が目の方に向かってそってしまう状態です。
それとは逆に眼瞼外反症は、眼瞼が目の外側にそってしまう状態です。
症状はどちらも涙やけや角膜炎を起こします。眼瞼内反症は、結膜の刺激や傷、目の痛みが起きやすくなります。
治療としては、その症状によっては手術になる場合もあります。
睫毛乱世(しょくもうらんせい)
まつ毛や眼瞼の皮膚の毛の先端が目に向かっている状態です。眼球にまつ毛や毛が当たっている状態なので、その刺激で痛かったり涙が出てウルウル状態になったりします。
涙が過剰に出やすいので、涙やけを起こしやすいです。上記の眼瞼内反症により起こることがあります。
治療は毛の先端の向きを確認し、合併症の有無を調べます。
ドッグフードを見直そう
実は涙やけの原因の1つにフードが考えられます。市販のドッグフードには、添加物や栄養バランスが悪いものやさまざまです。
ドッグフードを変えるだけで、涙やけが改善する場合があります。思い当たることがあれば、犬の健康の為にも、ドッグフードを見直してみて下さい。
![]() DOG STANCE 鹿肉 ドッグフード
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涙やけの改善には、動物性たんぱく質を取ることが重要なので良質な鹿肉が配合されています。
シニア犬用のドッグフードは、低カロリーにするように動物性たんぱく質が少なくなっていることがあります。
それによって老化が進んでしまう事もあります。老犬になっても、良質な動物性たんぱく質は必要です。
又、このドッグフードは余計な添加物は何も加えてありません。保存料も含まれてないので、開封後は冷蔵庫に保管してください。
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