犬の認知症の予防対策。体と頭を使って脳を活性化させる方法
2017/04/09
「犬の認知症の症状と徘徊や夜泣き、トイレなどの問題行動対策」では認知症になってしまってからの対策を主に書いていますが、
できれば愛犬には最後まで、元気で認知症などにはならずに過ごしてほしいですね。
人間も認知症の予防など言われていますが、それは犬にも当てはまります。
具体的に犬の認知症予防について、どのような対策が効果的かご紹介します。
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認知症を予防する
人間の認知症もまだ改善されるというにはほど遠いようです。
でも科学は日々進歩しています。いつの日か認知症になっても改善できる日が来ることを願います。
認知症になってからの改善よりも、予防の方がすぐ出来ます。犬がシニア期になったら、認知症を予防するという事に心がけましょう。
認知症の予防は、日頃の簡単な積み重ねで行うことが出来ます。
散歩をする
言われなくても散歩はしているよと思うでしょう。でも散歩と言っても、毎日毎日同じコースを歩くだけではいけません。
同じコースだと刺激が少なくなるので、玄関を出たら今日は右の方向へ、明日は左の方向へという風に散歩コースを変える方が脳への刺激になります。
外の刺激に触れることは認知症を遅らせることに役立つので、運動欲求が減退しても出来るだけ散歩は続けましょう。
散歩のペース、時間は犬の体力に合わせ、無理のない程度にします。抱っこ散歩や日光浴で、外の空気や土になるべく触れさせます。
積極的に頭を使わせる
犬が高齢になったら、体をフルに使う遊びやトレーニングよりも、犬用の知育玩具で遊ばせたり、新しい芸や遊びを教えて頭をなるべく使わせましょう。
「スワレ」や「フセ」など、すでに身についている指示語も積極的に使っていきます。脳が活性化することは、認知症の進行を遅らせることにつながります。
嗅覚はあまり衰えないので、臭いを頼りにご褒美を探す宝さがしもいいですね!
頭を使って、おもちゃの中に入っているおやつを取り出すという知育玩具です。考えながら遊ぶので認知症予防に役立ちます。
食事に気をつける
認知症の予防には食事にも気をつけましょう。特にオメガ3脂肪酸と言われる、良質の油が入っている食事をすると脳の活性化につながります。
オメガ3脂肪酸とは不飽和脂肪酸のひとつで、イワシや鯵に含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)・EPA(エイコサペンタエン酸)、αリノレン酸などの油です。
油というと摂るといけないと思っているかもしれませんが、積極的に摂った方がいい油があります。脳は油でほとんどが出来ているので、良質の油は取った方がいいのです。
αリノレン酸は体の中に入ると、一部がDHAやEPAと同じ働きをすると言われています。でもどうやって犬に良質の油をあげたらいいのでしょうか?
犬が何でも食べてくれる時は、DHAやEPAが含まれる青魚を与えるといいのですが、老犬や認知症になった犬がちゃんと食べてくれるかは分りません。
ドッグフードのなかでも缶詰タイプだと、歯が弱くなった老犬や認知症の犬にもスプーンですくってあげたりする事が出来ます。
缶詰タイプのシニア犬用には、オメガ3脂肪酸のDHAやEPAが配合されているものがあります。
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これはEPAとDHAを配合しその他の栄養もバランスのいい総合栄養食です。保存料・着色料無添加で安心の国産フードなのでおススメです。
ドッグフードへのトッピング
ドッグフードが総合栄養食であれば基本は問題ないですが、認知症を積極的に予防、治療したいと思うのなら少し工夫をしましょう。
体内では活性酸素が発生しますが、老化が進むと過剰に発生した活性酸素を押さえることが出来なくなります。それを防ぐには野菜が必要です。
特にトマト、ニンジン、ブロッコリ、さつまいも、じゃがいも、イチゴなどのビタミンCが多く含まれているものをドッグフードにトッピングしましょう。
それに加えて青魚もトッピングするといいですね。
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愛犬と旅行に出かけよう
認知症で悩んでいるのに旅行なんて何のこと?と思われたかもしれません。認知症だからこそ、老犬に差し掛かる年齢だからこそ一緒に旅行に行くことをおススメします。
日頃の散歩でも十分ですが、旅行は飼い主さんも犬もゆっくり時間を過ごせますし、犬の脳への刺激になるはずです。
旅行に行く時の犬に対しての気遣いを4つあげます。
1,旅行に行く前に、犬にも説明します。犬は言葉が分からないと思っていませんか?言葉自体は分らなくても、飼い主さんの表情や仕草、行動には敏感です。
今から一緒にいつもより遠いところに出かけようと、犬にも簡単に説明してください。目を見ながら笑顔で。
こういう会話のスキンシップも認知症の予防には大切です。
2,ドライブの途中のサービスエリアや駐車場での脱走に注意する。
いくら普段おとなしくいう事を聞く犬でも、環境が変わると何をするか分かりません。
ドアを開ける時は、犬が飛び出さない様に細心の注意が必要です。「待て」が出来るからと言っても油断は禁物です。
万が一、犬が飛び出して他車との接触事故でも起こしたら大変です。
3,休憩を間にはさむ
人間だけだったら休憩なしで行ける範囲でも、犬と一緒の時は休憩は絶対入れて下さい。老犬だったらなおさらです。
外の空気を吸わせてあげたり、長めの休憩も視野に入れておきましょう。
4,初めての場所での心配り
好奇心旺盛の犬も高齢になると、初めての場所は不安です。出来る限りの心配りをします。
大好きなおもちゃを持って行ったり、家の匂いがするブランケットを持って行ったり犬が安眠できるようにしてあげます。
ペットと泊まれる旅館
今はペットとも一緒に泊まれる旅館やホテルが増えてきました。日本人は温泉が大好きですが、愛犬と一緒に温泉旅行はいかがですか?
その中でもおススメの宿があります。静岡県伊豆にある「温泉旅館 伊豆修善寺絆」という旅館です。
1,至極の客室・・お風呂やベッドまで1日中、愛犬と過ごせます。
2,至極の料理・・海と山の幸をふんだんに使った料理は絶品です。さらに愛犬用の懐石料理もあります。
3,充実した設備・・天然芝で作られた屋外のドッグランと雨の日でも安心の77畳の室内ドッグランも魅力的です。
耐えられなくなったら
愛犬が認知症になってしまったら、正直言って何年介護になるかは誰にも分りません。
色々予防法や対処法をご紹介してきましたが、飼い主さんにも限度が来ることがあります。
その時はどうしたらいいでしょうか?人間に老人ホームという施設があるように、犬にも老犬ホームという施設があります。
あまり考えたくないでしょうが、最後には老犬ホームという選択もあると知っておいてください。
私は老犬ホームに行く犬が不幸だとは思いません。一生懸命、飼い主さんが育ててお世話してその結果の老犬ホームなのです。
老犬ホームでは面会することも出来るのです。愛犬は分かってくれています。飼い主さんにもお休みは必要です。
老犬ホームとは
老犬ホームとは、飼い主さんが何らかの事情で変えなくなった犬を、長期にわたり預かってくれる施設です。
人でいう老人ホームと一緒ですが、少し違うのは人は老人が入所するところですが、犬の場合は犬が高齢でなくても飼い主さんに
何らかの事情があってどうしても飼えない場合に入所が出来ます。例えば飼い主さんが高齢になり飼えないなどの事情です。ただ入所に当たり費用はいります。
老犬ホームは今は全国に色々あり広まりつつあります。郊外にあるところが多く広いドッグランもあります。
認知症の犬や、ケガをして足がない犬、老衰して動けない介護の必要な犬など色々います。
24時間体制で犬を見てくれるので、飼い主さんは安心して預けることが出来ます。そこで働いている人も犬のことが大好きな人達です。
老犬ホームは入所費用や設備や色々違うので、飼い主さんが納得するところを探すことが大事です。
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