息ができない!犬が誤飲したときの緊急対処法
2017/04/09
犬を飼っていると、目を離したすきに、ぱくっと何かを誤食してしまうことがあります。
うちも一度焼き鳥を食べていたら、ゴールデンレトリバーのソラくんは、焼き鳥の串をぱくっと止めるまもなく誤飲してしまったことがあります。
突然のことだったのであわてましたが、ソラくんは少し苦しそうにむせた後、全てのみ込んでしまいました。
いつ串のトゲが刺さらないかと不安で、すぐに夜遅くまであいている動物病院へ連れて行きました。
すると、意外にも獣医さんは串の場合はすっぽり一度お腹に入ってしまったら自然に出てくるとのことで、取りあえず入院という形になりました。
次の日フンと共に串が出てきて、大事に至らずに済みました。
串の誤飲は多いそうなんですが、意外にもそのまま出てくることが多いそうです。
それでもすぐに病院へは見せる必要があるので、すぐに連れて行きましょうね。
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喉に詰まる症状が一番危険
誤飲の中でも、一番危険で急な対処を要するのが喉に物が詰まってしまうことです。
気道閉塞といい、空気の通り道が完全に塞がってしまうと、息ができなくなってしまいます。
こうなると一刻を争う事態で、病院へ連れて行く間もないまま窒息死してしまいます。
このときばかりは、どんな手荒なことや少々リスクがあることでも実行しなければなりません。
犬が息をできなくなったときの緊急対処法
まず口を開けて誤飲したものが見えるか確認します。
①外から見えるようだったら、ピンセットやお箸、入るなら手を使って強引にでも取り出します。
②外から飲み込んだ物が確認できない場合、
小型犬~中型犬の場合、犬の足を持って頭を逆さにし、宙づりの状態にします。
そして背中を手のひらで強めにドンドン叩きます。
大型犬の場合は、持ち上げられる人がいたら宙づりにしますが、無理な場合は犬を横向きにして、胸の下から押し込む感じで、口から物を吐き出させるように強く押します。
③それでもまだ吐き出さない場合は、逆に喉の詰まりを解消させるために、逆に押し込みます。
外から見える場合は細い箸などで、強引にでも押し込んで、取りあえず息ができるようにします。
外から見えない場合は、今度は宙づりとは逆に手を持ち上げて、犬の体を揺さぶるように、喉につっかえているものが下に落ちるようにします。
飲み込んでしまい胃にまで届いた場合
誤飲して気道を通り過ぎて胃の中へ到達した場合、これも気道閉塞よりはマシな状態ですが、やはり危険な状態です。
すぐに病院へ連れて行くことは前提ですが、犬をあまり動かさないようにしましょう。
先がとがったものなどは胃を傷つけてしまうので、犬を落ち着かせるように頭を撫でて優しい声をかけてあげましょう。
胃の入り口で詰まることもよくあるのですが、胃の入り口は非常に狭く、この場合は嘔吐を繰り返します。
この後の病院での処置は、飲み込んだ物やその大きさによって対処が違ってきます。
ストッキングやビニール袋、おもちゃのボールなどは胃の中にとどまりやすく、トイレと一緒に排出される可能性が低いため、胃の中を開いて異物を取り出す手術をしなければなりません。
小さな石や、ティッシュなどはそのままフンと一緒に排出されるのを待つという対処も多いようです。
世界のびっくり誤飲パニック
異物が腸に到達した場合
胃を通り過ぎることができたとしても、今度は腸が待っています。
腸は胃よりも物が詰まりやすく、誤飲した物がそこで留まり、腸を詰まらせたり、そこで腐敗化が始まってしまいます。
ボタン電池などは内臓を腐敗させ、人間の薬を誤飲してしまった場合は肝機能障害を発症することがあります。
小さくてそのうちフンとして出てくるかな?という思い込みや軽い気持ちは、重大な危険を招くので、十分に危険だという意識を持ちましょう。
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信じられないほど大量の靴下を誤飲した犬
大型犬のグレート・デーンは何かを誤飲して、激しい嘔吐を繰り返すので、そこで初めて飼い主は何かおかしいと病院へ連れて行きました。
すると獣医さんもびっくり!なんと43足もの靴下を胃の中にためていたのです。
即緊急手術が行われ、翌日には無事退院したそうです。
犬は匂いがついた靴下など大好きなので、犬小屋に隠していることがあります。
靴下は犬が好んで誤飲しやすい物なので、靴下がなくなるな、と思ったら犬の行動に気を付けたいところです。
電球を丸呑みした犬
生後10か月のゴールデンレトリーバーは、2日間嘔吐を繰り返し、レントゲンを撮ってみるとこの通り!
何を間違ったのか電球をまるまる1つ飲み込んでいました。
不幸中の幸いは割れることなく、すっぽりと胃の中に納まっていたことです。
これがもし飲み込むときや体内で割れていたら、体の中を傷つけて大変なことになっていたでしょうね。
携帯電話を丸呑みした犬
このネロ日頃からいたずらっこなようで、なんと飼い主が携帯電話をいじっていたときに、パッと携帯を奪い、急に飲み込んでしまったそうです。
子供たちは大騒ぎして「ネロが死んでしまう!」とパニックに陥ったそうです。
しかし幸いなことに、喉に詰まることはなく胃に到達し、すぐに緊急手術が行われました。
手術すると、ネロくんは携帯電話以外にも小さな石ころもたくさん飲み込んでいたそうです。
実は最近世界中で携帯の誤飲が多くなっているそうです。
携帯は今スマホと小さく形を変えて、滑りやすく飲み込みやすい形になっているためです。
人間が四六時中触っていますし、犬が興味を持ってしまっても不思議ではないですね。
ちなみに、もちろんこの携帯は使えなくなってしまったそうで、新しい携帯に買い替えることになったそうです。
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