長生きのために!自宅でできる獣医さんがしている犬の健康チェック
2017/04/09
1年に1度犬を健康診断に連れて行っているという飼い主さんは多いですが、日頃の健康チェックはどうですか?
うちは一度犬をマッサージしていたらお腹の側面あたりにゴロゴロとした違和感を感じ、すぐに病院へ連れて行ったことがあります。
するとそれは悪性の腫瘍で、早期発見だったので大事に至ることはありませんでした。
日頃犬にしっかりと触る機会がなかったら気が付かなかったことなので、犬の健康をチェックすることは大事だなと改めて実感されられました。
ここでは獣医さんが実際に普段の診察でチェックしている項目をご紹介します。
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自宅でできる犬の健康チェック
目の健康チェック
健康な犬の目はキラキラしていて、愛情に満ちた瞳をしています。
大げさではなく、どこかに異常があったりストレスを抱えている犬の目は、見た瞬間によどんでいるので分かります。
・大量に目やにがでる、目やにが目の周りにこびりついている
・起きているときでも目を閉じていることが多い
・眩しそうに目をしばしばさせる
・目が開かくなり充血している
・瞳の黒い部分が白く濁ったような、力に欠ける
・目の奥が白っぽく見える
・左右の黒目の大きさが違う
・涙の量が多い
健康な犬の目は少しうるんでいて、キラッとしています。
しかし涙が溜まっていたり、顔に涙の痕がついているほどの量を流しているなら目の表面に異物が触れて異常を起こした、あるいは涙小管に異常がある可能性があります。
また、健康な犬でも目やにはでますが、大量に目やにが出る、毎日拭いても目の周りにこびりつく場合は量が多すぎ乾性角膜炎などの病気かもしれません。
他にも、目の病気には角膜炎、緑内障、虹彩炎などが多く見られます。
アレルギーの犬は自分で目をかいてしまい、それで目の周りの毛が抜け落ち赤くはれ上がってしまうことがあります。
目を健康に保つ方法は、目やにがついていたら濡れたティッシュで拭いてあげる。
長毛の種類の犬は目の周りの毛をカットするなどの対策ができます。
犬用の目薬を差しても改善されない場合は、獣医師さんに見てもらいましょう。
どうしても自宅でだと目の表面の健康チェックしかできないので、眼球内部の異常は特殊な器具が必要になります。
鼻の健康チェック
通常なら犬の鼻は少し湿っていて、寝ているときは乾いて温かくなっています。
・起きているのに犬の鼻が乾いている
・鼻を痒いようなしぐさをする
・鼻水を垂らしている
・鼻を触ると異物感を感じる
・鼻息が運動後でもないのに荒い
犬の鼻はさっと触ってみて湿っていればOKです。
普段から触っているとできものができていてもすぐに異物感に気が付きます。
口の健康チェック
犬の口は臭いものだと思っていませんか?犬はじつに8割の犬が歯周病だと言われています。
そのため犬の口は元々臭いものだと思っている飼い主さんがいますが、健康な犬の口は臭いません。
ご飯を食べた後でもない限り、口から臭いがするならそれは異常があるサインです。
・口から嫌な臭いがする
・歯茎が白っぽくなっている
・舌が白っぽい
・歯茎から血が出ている
・犬の歯を触ってみてぐらぐらする
・よだれを垂らしている
犬の口で一番多いトラブルは臭いが気になることですが、獣医さんによるとそれだけを見て他のこと症状をチェックを怠っている飼い主さんが多いそうです。
臭いがきついということは、口の中ではそれ異常の問題が起きている可能性が高いということです。
犬の歯を直接持って触ってみるのも大切です。
少し揺らしたくらいでぐらぐらするようなら、それは歯の末期状態です。
歯磨きのやり方は「正しい犬の歯磨き方法を動画で解説!歯磨きを嫌がらないためのコツとは?」で詳しく解説しています。
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耳の健康チェック
健康な犬の耳はぴんと立っていて、臭いも汚れもありません。
ほんとりとした黄色っぽいピンク色をしており、透明感があれば健康なしるしです。
シーズーなどの元々耳が垂れている犬は、空気の通りが悪く換気がしずらいため、とくに耳の中が不衛生になりやすいです。
口が臭いと思っているのは、実は耳から臭っている場合があります。
・耳から嫌な臭いが発生している
・耳垢が溜まっている
・耳に触ると嫌がる
・耳の内部が膨らんでいる
・内部がねばついている
・耳の左右で音を立てると気が付かない方向がある
・耳が黒く汚れている
まずは耳を触ってみて痛がらないか、粘り気がないかなどのさわり心地を確かめます。
少しでも黒いものが付着していれば、内部環境が悪化している可能性があります。
耳がぷっくりしているようなら耳血腫の可能性があり、至急病院で診てもらう必要があります。
体の健康チェック
顔から下の胴の部分はとにかく毎日触って異常がないかを直に確かめます。
ブラッシングのときに一緒にすれば習慣づきますし楽ですね。
マッサージをすれば犬にとってリラックスにも繋がり、長生きのコツになります。
・しこりがあったり、ぽこっと何かがある異物感がある
・毛をかき分けてみて、皮膚に見られかったイボやほくろがある
・触られるのを嫌がる
・触ってもアバラ骨が感じられない
・お腹が膨らんでいる
・ノミやダニがいる
・毛がもつれている
・皮膚から臭いがする
・皮膚が黒くなっていたり、赤くなっているところがある
・毛が抜けている箇所がある
・肛門周りが汚れていないか
犬の体には様々な異常が表面に表れます。
問題を見つけたとしても、それは別の場所から起因することだったり内臓疾患だったりと、原因を特定するのは素人では容易なことではありません。
皮膚一つとっても、その皮膚が原因なのではなく、肝臓の腫れが原因だったりします。
そのため、毎日チェックしていち早く犬の異常に気が付いてあげることが飼い主にできることです。
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