食べてはいけない!犬に玉ねぎがNGな理由と食べた時の対処法
2017/04/09
犬にあげてはいけないものがいくつかありますが、その中で玉ねぎがあります。
一般的にネギ類は犬にはあまり良くないようです。でももし間違って愛犬が玉ねぎを食べてしまったら、どうなるのでしょうか?
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玉ねぎはどうして食べたらいけないの?
私たちが普通に食べている玉ねぎですが、犬にはあげてはいけないと言われています。
それは犬の体の作りに原因があります。玉ねぎの成分にアリルプロピルジスルファイドというものがあります。
このアリルプロピルジスルファイドの成分が、犬の体の赤血球を溶かすと言われています。
赤血球は血球の99%をしめる大事な成分で、体全体に酸素を運ぶ働きをしています。
血を主に作っている赤血球が溶ける、少なくなると貧血になります。又、貧血だけでなく他の症状も出てきます。
玉ねぎの成分アリルプロピルジスルフィドは、特に毒性が強いと言われているので注意が必要です。
アリルプロピルジスルフィドとは?
玉ねぎ中毒の原因と言われるアリルプロピルジスルフィドとは、どんな成分なのでしょうか?
アリルプロピルジスルフィドとは、単体で見ると有機硫黄化合物で、薄黄色の液状で臭いのあるものです。
固形、液体、粉末のどれにしても、犬には有害です。
アリルプロピルジスルフィドは過熱をしても成分は変わらないので、カレー等の調理済みの中に玉ねぎが入っているのも、犬にあげるのは危険です。
犬が玉ねぎを食べたらどうなるの?
犬は飼い主さんの隙を見てこっそり、人間の食べ物を食べる事があります。
それにもし玉ねぎが入っていたら、どうなるのでしょうか?
上記に書いたように、貧血、黄疸、痙攣、目の結膜が白くなる、嘔吐、下痢、尿や便の色の異常、食欲不振、元気がないといった症状が現れます。
でも玉ねぎを食べたからと言って、すぐに症状が出るわけではなく、3日~4日位たって出る場合があります。
時間差があるので、原因が分かりにくいところですね。
ただ玉ねぎを少量食べただけでは、症状が出る可能性は低いです。ある程度の量を食べてしまうと、症状が出る可能性があります。
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玉ねぎはどの位食べると中毒になるのか
全部の犬が玉ねぎを食べると、玉ねぎ中毒になるわけではありません。
少量食べても、中毒になるわけでもありません。
どの位玉ねぎを食べると、貧血のような症状になるのでしょうか?それは犬の大きさによって変わってきます。
例えば小型犬(5kg)は玉ねぎ約半分、中型犬(15kg)は玉ねぎ約1個、大型犬(30kg)は玉ねぎ約2.5kgという風に
玉ねぎ中毒になる量の目安が変わってきます。
少量食べたからと言って、大慌てはしなくていいようです。
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玉ねぎを食べてしまった時の対処法は
愛犬が間違って玉ねぎを食べてしまったら、どう対処したらいいでしょうか?
でも玉ねぎを、丸のまま食べるなんてことがあるでしょうか?
しかし料理の残り汁に玉ねぎの成分が残っていても、体内に入っていったという事になります。
上記の玉ねぎ中毒になる量ではありませんが、とても大量に汁やケチャップ等を食べたという事も考えられます。
そういう時は、吐かせるといいとよく言われています。が、食塩を舌に載せて水を飲ませ吐かせるとか、オキシドールを飲ませる等、出来ますか?
玉ねぎを食べてケロッとしている愛犬に、そういう事はよほど慣れた飼い主さんでないと、出来ないと思います。
それよりも病院に連れていく、又は病院に電話で対処法を確認、現在の状況を説明し、病院の指示を仰ぎ、心配であれば診察を受けるといった方が、
犬の為にもいいのではないかと思います。病院では、必要があれば静脈注射をして吐かせるという方法で治療します。
オキシドールとか飲ませたら、胃があれそうで逆に怖いです。
人は玉ねぎ中毒にならないのは?
玉ねぎって人にとっては、とっても体にいい食材です。
犬にとっては中毒になる位、悪い症状が出るのに、人間はどうして玉ねぎが食べられるのでしょうか?
ちょっと余談ですが、人はアリルプロピルジスルフィドの成分を分解する酵素を体に持っているからです。
それで人は玉ねぎを食べても、問題ないのです。
犬はアリルプロピルジスルフィドを、体の中で分解できないのです。
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