生まれたての子犬が成犬になるまでの餌の与え方と量
2017/04/09
わたしは一度犬飼いさん仲間のお宅で、犬の出産に立ち会わせてもらったことがあります。
やはり犬飼いとして、一度は生まれたての子犬って見てみたいですよね!
生まれたての子犬は本当に手のひらサイズで、目が開かなくても一生懸命生きようとしている姿が、とても可愛くもあり感動もしました。
それからたまに子犬のお世話を手伝わせて貰ったのですが、本当に子犬はよく食べますね。
生まれてから6か月目あたりまでは餌の量はかなり気をつかわなければならないそうで、1日に何度もご飯タイムを設ける必要があります。
犬の誕生~成犬になるまでの1年間の餌の量と与え方をまとめました。
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餌の適正量を知るにはどうすればいいの?
まず基本的には幼犬用ドライフードに書かれている、体重別に合わせた餌の適正量を与えます。
それプラス、便の調子を見て餌の量が多いか、少ないかをチェックします。
誕生~3週間 母乳+犬用代用乳
母犬の母乳が一番の栄養。この時期に母乳を飲めない状況になると、子犬に免疫力がつかず、病気や風邪をひきやすい抵抗力の弱い犬になってしまう。
母乳がなければ犬用代用乳を飲ませましょう。
また、母犬に十分な栄養が足りない場合は母乳の出が悪くなり、子犬に必要な母乳が確保できません。
一度に出産した子犬の数が多い場合なども、母乳が足りなくなります。
そんなときにも母乳と合わせて犬用代用乳を補助として使用することは有効です。
また、子犬の中には元々貧弱で発育が遅い犬もいます。
母乳の時間なのに隅でうずくまったり、他の子犬に押しのけられて母乳を飲めていない子犬がいないかをよく観察しておきましょう。
犬用代用乳で気を付けたいことは、人間用の牛乳を代用として使用するのはNGです。
似たようなものだしいいじゃない?と思うかもしれませんが、牛乳にはお腹を壊すラクトース含有量が母乳に比べて3倍も多く含まれています。
子犬がお腹を壊して下痢をしてしまうので、必ず犬用の代用乳を飲ませましょう。
母乳がしっかり出ているか確認する方法
母犬に子犬のお世話を任せていたら、母乳の量が足りなくて栄養失調になっていた!なんてことがあります。
その場合子犬の体重の増加が遅いなどの発育が悪い面で気が付きますが、早めに気が付かないと今後の成長にも関わる大変なことになります。
母乳が出ているかチェックする方法は、母乳を飲んでいるときの子犬の様子を観察することで分かります。
子犬が母乳を飲みながら耳や口元をピクピクさせて、小さなしっぽをふりふりしているなら、しっかりと母乳を飲むことができています。
子犬が母犬を前足でふみふみするようなしぐさをする場合は、母乳の出が悪いか、十分な量が足りていないことを表します。
ふみふみすることで母乳の出を良くしようとしている、子犬の生存本能がそうさせているんですね。
ほとんどの子犬がふみふみしているしぐさをしていたら、全体的に量が足りていないと判断できます。
一定の子犬にだけその様子が見られたら、他の兄弟犬に押しのけられて母乳が飲めない、または母乳を飲むこと自体が下手な可能性があります。
授乳時の母犬の餌の量はとても重要
子犬に必要な分の母乳を確保するには、もちろん母犬に十分な餌を与えましょう。
授乳時期の母犬の餌の量は、通常時の2~4倍と大量で、母犬が欲しがるぶんだけ与えて構いません。
この時期だけは常に餌が食べられる環境にしておくといいでしょう。
とくに母乳を生産するには水分の摂取も大量に必要になります。
冬場の出産では、寒いため母犬があまり水を飲まなくなってしまうので、ドライフードならウェットフードに切り替えて水分をたくさん取らせるようにしましょう。
生後3週間 離乳食に移行する
乳歯が生えてきたら、次は離乳食に移行します。
犬専用の離乳食として販売されているものか、ドライフードをお湯でふやかして柔らかくしてから与えましょう。
わたしはさらに食べやすいようにとフォークで潰して、水分の少ないウェットフードのような状態にしていました。
初めて母乳以外を口にする子犬は、1回の食事でたくさんの量を食べることはできません。
1日に4回以上に分けて、子犬が食べれる分だけを与えるようにしましょう。
離乳食に移行したからといって、すぐに母乳と切り離す必要はありません。
子犬が離乳食をしっかり食べれるようになるまでは、母乳と併用して食べさせることで十分な栄養を摂取することができます。
母乳を急にやめてしまう母犬
乳歯が生え始めると、母犬が母乳を与えるのを痛がって母乳を急にやめてしまうことがあります。
このときまだ子犬が離乳食に慣れていなかったり、そもそも離乳食を始めていなかったら大変ですね。
生後2週間を過ぎたあたりから乳歯が生えてこないかチェックしておきましょう。
離乳食開始から完全移行までの目安は2週間
初めて犬に離乳食を食べさせるとき、犬はびっくりしたような顔をします。
「えっ何これ?全然ミルクと味が違う!」と新鮮さを感じるんでしょうね。
初めは戸惑う子犬も多く、初日は離乳食の回数は1回、次の日は2回と徐々に回数を増やしていきます。
中には離乳食おいしすぎる!とぱったり母乳をやめてスムーズに離乳食オンリーに移行する犬もいます。
最終的には長くても離乳食を開始した時期から2週間以内に完全移行したいので、母乳を飲まなくなる子犬は問題ありません。
なかなか母乳から離れずに離乳食を食べてくれない犬は、元々体が弱いか、かなりの甘えん坊犬です。
母犬から離れたくない!という甘えん坊さんならまだいいですが、離乳食をあまりにも食べてくれない場合は一度獣医師に相談してみましょう。
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2か月目~ 幼犬用ドライフード/パピーフード
母乳から卒業して完全に離乳食を食べるようになった後、次は幼犬用ドライフード(パピーフード)の出番です。
離乳食の時すでにふやかしたドライフードを食べていたなら、ふやかす時間を徐々に短くしていきます。
完全ペースト→少し形が残るペースト→半ペースト状態の順番に移行していきます。
生後3~4か月を目安に、幼犬用ドライフードをふやかさずにそのまま食べられるようにしていきます。
すぐにそのままのドライフードが食べられる子犬から、4か月目でもふやかさないと食べられない子犬など、個体差が大きく出てきます。
そう焦る必要はないので、それぞれの子犬に合わせたペースで、固形食を与えて便が柔らかかったりした場合は離乳食に戻すなど様子を見ましょう。
幼犬用ドライフードの1日の回数
子犬のころは成犬よりたくさんのエネルギーが必要となります。
しかし体が小さいため1回で食べられる餌の量に制限があるので、1日に3~4回に分けて与えましょう。
4~8か月 3回~2回へ減らす
子犬はこの時期どんどん体が大きく成長していきます。
大型犬の成長スピードは凄まじく、月ごとに体重もどんどん増加します。
それに伴い餌の量も増やしていきますが、回数自体は徐々に減らしていきましょう。
3か月目までは1日4回以上に小分けしてあげていた餌も、4か月~6か月では3回。
6か月~8か月では2回というように、成犬用フードに切り替わるまでに2回を目標に減らしていきたいですね。
しかしこれも犬により個体差があるので、8か月までに必ず2回にしなくても問題ありません。
6か月目が食欲のピーク
犬が一番食欲のピークをむかえるのは6か月ほどの時期です。
体が一番大きくなる時期なので、与えられた餌はがつがつと元気よく食べる光景が毎日のように見られます。
食べてもおかわりを欲しがる時は与えOKです。
この時期はダイエットは禁物で、少し太り気味なくらいでも構いません。
逆にこの時期標準より痩せているようなら、積極的にたくさん餌を食べさせるように工夫しましょう。
犬の体の成長だけでなく、たくさんエネルギーを摂取することで病気になりにくい健康な体を作ることができます。
7か月目あたりから徐々に食欲が減少し始め、おかわりもそれほど要求してこなくなります。
成犬~老犬
成犬、老犬の詳しい餌に関しては、
「【成犬~老犬】元気に長生きしてもらうための餌の与え方と量」をご覧ください。
8か月を過ぎると犬も大人の体と変わらない体重になります。
そして7年という歳月をすぎると、老犬ゾーンに入り、人間で言うなら54歳ほどに。
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