犬の去勢の適切な時期とメリットと平均的な手術費用とは?
2017/04/09
去勢はした方がいいの?
犬を飼うにあたって、赤ちゃんを産ませるかどうかは避けて通れません。メスならなおさらです。
もちろん飼い主さんが犬の赤ちゃんをすべて育てるという気持ち、自信があれば
全く問題はないですが、そうでなければ去勢手術を考えた方がいいでしょう。
オスも関係ない事はありません。その時期になると、遠吠えをしたり、問題行動を起こします。子孫を残そうと必死になります。
その時期になると、オスもメスも飼い主さんの隙を狙って、相手のもとに行こうと必死になります。
私の実家で飼っていた柴犬ですが、主に父が散歩をさせていました。
ある夜、首輪をつけかえようとした父のちょっとしたすきを狙って、メスの柴犬が猛ダッシュでオスの犬のもとに走っていったことがありました。
犬がどこへ行ってしまったか分からず、途方に暮れていましたが、その後赤ちゃんを宿して戻ってきてくれました。
生まれてきた赤ちゃんは可愛くって、性格もよく、我が家の愛犬となりました。
でもこの脱走事件があって、その後柴犬は手術をしました。
飼い主さんによって、去勢の問題はそれぞれ考え方があると思います。
しかし、赤ちゃんを育てる自信、里親を絶対に見つける自信がないなら、去勢は必要です。
又、去勢することによって子宮蓄膿症、乳腺腫瘍、前立腺肥大症、ヘルニア等の病気を防ぐというメリットがあります。
このメリットの為に、去勢する飼い主さんもいます。
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去勢をする時期は?
去勢が出来ない時期というのはありませんが、高齢になってからよりも、若い時に去勢したほうが体力もあるし、メリットもあります。
飼い主さんが妊娠させたくない、赤ちゃんが生まれても育てられない。
問題行動を起こされると困るなら、最初のその時期を迎える前に、去勢したほうがベストです。
最初のその時期は、個体差がありますが小型犬で生後7~10か月位、中・大型犬で生後8~12か月位が目安です。
生後6ヶ月位たてば手術に耐えられる体になります。
1才を過ぎた犬を飼った時は、その時期を迎える前に早めに去勢したほうがいいです。
その時期を経験した後に去勢すると、犬にとってストレスになる場合があります。
又、その時期中の攻撃的になる、マーキングをするという問題行動も防ぐことが出来ます。
犬は1年に2回、春と秋にその時期を迎えます。最近はまれに季節に関係なくその時期を迎える犬も増えているようですが、生後何か月という事と、季節を考えながら早めに去勢をしましょう。
愛犬ポコも生後6ヶ月頃に、早めに去勢手術を済ませました。その後の経過も順調でした。早めに済ませると飼い主さん自身も安心しますよ。
以前、猫がとうとう最初のその時期を迎えてしまったことがあります。普段は大人しい性格の猫が、鳴き方が変になり体を床に押し付けて、動いてました。
それを見ているのもかわいそうです。その猫はその時期中に手術をして、治まりましたが、私がうっかりしていたので時期がずれるとかわいそうです。
気になる手術の費用は?
犬を飼う事になったら、予防接種の次にかかる大きな費用が去勢手術代です。
犬の病院代は保険適用外なので、どれくらい手術の費用がかかるのかちょっと心配ですね。
怪我とか風邪だとそんなにかかりませんが、手術となるとどのくらいの費用がかかるのでしょうか?
一般的には、小型犬や中型犬の場合で15,000円~20,000円位、大型犬は30,000円前後が相場です。
これは病院によって値段が違いますし、地域によっても違います。
最初に電話やホームページで費用の確認をした方がいいでしょう。又は保護団体等で特別に安くしてくれる病院と提携しているところもあるようです。
補助金制度がある県もありますので、役所に確認してみて下さい。5,000円~10,000円位の補助です。助かりますね!
ノラ猫対象の県が多いようですが、飼い犬対象の県や区もあります。こういう制度がもっと広がるといいですね。
畜犬登録されているのでしたら、そのときに「補助金制度」の説明がなかったか思い出してください。
しかし費用も気になるところですが、かかりつけの信頼できる病院でしてあげた方が、犬も落ち着くと思います。
去勢手術する際の注意点
初めての犬の去勢手術だと何を注意したらいいのかわからないですよね。
犬にとっては大変なストレスですし、人間の勝手で犬の本能を奪ってしまうわけです。
犬が安心して手術出来るように、手術前から手術後にかけてどういったことに注意するべきかをあげてみました。
病院に予約をする
信頼できるかかりつけの病院で去勢することがいいでしょう。愛犬の病歴や飼い主さんのこともわかってくれているので安心です。
去勢手術は予約がいるのか、あらかじめ確認しておきましょうね。手術前に診察や血液検査等をして異常がなかったら予約をする病院もあります。
大体の病院はすぐに予約が出来るかと思いますが、先生の予定(学会等)があるかもしれないのでまずは電話で確認をしましょう。
電話で確認することは、手術前に診察が必要か・日帰りか一泊か・当日のごはんはどうするのか・持っていくもの・他には病院から指示があるのでよく聞いてください。
退院後、抜糸に再度連れていく必要があるかどうかも確認してください。
手術前にシャンプーをする
手術後はシャンプーがしばらく出来ません。その前にシャンプーをしてきれいにしてあげましょう。
手術前日よりも3日~4日前がいいでしょう。でもその後、風邪をひかせないように、十分注意してください。手術自体が出来なくなります。
体調を整える
去勢手術は全身麻酔で行うので、それに見合う体力が必要です。
体調不良の時は、体力と免疫力が落ちています。手術の日が決まったら、体調を整えて下さい。
犬の顔つき、便の状態、食欲他に日頃と変わった様子はないか、注意してください。もし何か異変を感じたら病院に連絡し、先生の指示を仰ぎましょう。
場合によっては、手術をやめた方がいい時があります。多くの犬がまず初めて体験するであろう手術です。万全な体制でのぞみましょう。
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手術後の注意点
退院してきて慣れない環境で初めての手術を経験してきた愛犬です。優しく迎えてあげましょう。
興奮状態かもしれないので、家の好きな場所で好きなようにくつろげるようにしてあげて下さい。
お腹を縫って抜糸が終わっていない状態です。退院後はお風呂やシャンプーは禁止です。
ご飯は退院後は食べさせてあげて大丈夫ですよ。でもまだ食欲はないかもしれませんね。しばらくは食べなくても心配ないでしょう。
犬は傷口が違和感がありなめて治そうとします。もしなめるようでしたら、エリザベスカラーをして、なめるのを防いだ方がいいですね。
なめてしまうと化膿することがあります。
又、傷口が痛むことがあるので、痛み止めや化膿止めをご飯に混ぜて与えるといいでしょう。薬の使用は必ず病院に確認してください。
手術後のトイプードル
手術が無事終わってお家に帰ってきたトイプードルです。傷口をなめないようにエリザベスカラーを途中からつけました。
慣れないのかちょっと興奮気味のようです。こういう事も考えて、手術前からエリザベスカラーに慣れさせておくというのもいいですね。
手術後は精神的にもショックが治まっていないので、家族みんなで優しくしてあげて下さい。
去勢のデメリット
去勢にはデメリットも存在します。まず、犬が二度と子供を授かる事が出来なくなります。
自然にもって生まれてきた機能を、人間が勝手に奪ってしまいます。申し訳ないことです。
手術は全身麻酔をして行われるので、体に負担が生じます。麻酔に耐えられる月齢にならないと手術が出来ません。
又、手術後はホルモンの影響により、性格が変わる場合があります。おとなしい正確になることが多いですが、稀に攻撃的な性格になる場合もあります。
女の子の場合、することによって肥満になりやすくなりますが、食事や運動である程度防ぐことが出来ます。
私はこれまで飼った犬や猫には、、去勢をしてきました。それはもし子供が生まれたら、育てる経済力がないという理由でした。
人間のように1人ではなく、複数の子供が生まれてきます。私にはまだ、すべての赤ちゃんをキチンと育てるという自信はありません。
育てるならその犬の一生をあずかるという覚悟がないといけません。それに犬の赤ちゃんをもらってくれる人を探すだけでも大変です。
そういう理由で、と去勢をしています。そうしている一方で時々、犬や猫の寝顔を見ながら、この子の赤ちゃんが生まれたら、どんなに可愛いだろうと思う事もあります。
犬も自分が母親になって、自分の子供を持てた時の気持ちという感慨深いものがあるのかもしれませんね。
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