夏は熱中症に注意!犬に熱がある時の症状と対処法を詳しく解説
2018/07/06
梅雨まっただ中の日本ですが、梅雨が上がるといよいよ夏本番の熱さがやってきます。
犬も人も暑さについていけなくなり、体調を壊してしまう事もありますよね。
体調の変化で分かりやすいものが、熱があるかないかです。
特に夏は熱中症にかかりやすい時期なので要注意ですね。
ここではどういう時に熱が出るのか、またその時の症状と対策を見ていきます。
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熱を測ってみよう
まず、犬の現在の熱を測ってみましょう。
ちなみに犬の平熱は、38~38,5℃です。
測ってみないと熱があるのかないのかわかりませんよね。
犬にとって楽しい事ではありませんが、熱を測ることによって、病気の早期発見につながることもあります。
どうやって犬の熱は測るのでしょうか?
使用する体温計は人間用の電子体温計で大丈夫です。
でもそれは犬専用にして下さいね。
人間用と併用はしないで下さい(/・ω・)/
体温の測り方
1,犬のしっぽを持ち上げる。
2,体温計の温感部分が肛門内に隠れるまで深く入れる。
3,ピピッとなるまで測る。
4,熱が何度あるか確認する。
5,体温計は洗うか拭くかして容器にしまう。
詳しい測り方は「犬の健康チェック!体温の測り方と平均体温について」を参照してください。
熱がある時の症状
犬の平熱は38~38,5℃ですが、もし熱っぽいのかなと思ったら体温計を肛門に入れて熱を測ってみましょう。
平熱プラスマイナス0,5℃は問題ありません。
たいていは熱以外にも症状があるものです。
熱が出ていて食用旺盛、元気に走り回るという事はあまりありません。
犬に熱があると、犬はどういう症状になるのでしょうか?
症状とその原因、その時に予測できる病気を緊急度に分けて解説します。
緊急度が高い熱の症状
・41℃を超える高熱。
・けいれんや意識障害がある。
・呼吸がおかしい。
・ぐったりしている。
こういった場合は、喉頭麻痺、肺炎など緊急性がある病気の疑いがあります。
熱と呼吸数を記録し至急、病院に行く必要があります。
喉頭麻痺とは
声が変わり呼吸がしにくくなります。
麻痺によりうまく喉が開かない為、空気を吸い込む時に苦労します。
又、ヒューヒューというような異常な呼吸音も聞こえます。
咳が出たり、体温が高くなって熱中症をおこすこともあります。
緊急度は中程度だが早めに病院へ
・咳や鼻水を伴う
・下痢や嘔吐を伴う
こういった場合は、呼吸器や消化器の病気の疑いがあります。
「犬が吐くときの様子で分かる消化器系の病気を詳しく解説」を参考にして下さい。
様子を見てもいい熱
熱は一時的で、その後元気で食欲もある場合は、あわてずに様子を見てもいいでしょう。
涼しい場所に移動して、犬の様子を観察します。
ただ次の日が病院が休みの日や、犬の様子が急変しても飼い主さんが仕事で病院に行くことが難しいといった場合には、病院に早めに行った方がいいかもしれません。
こういった場合は、運動や興奮したために一時的に熱が上がる事が考えられます。
他には、熱中症といったことも考えられます。
特に鼻の短い犬種は、骨格的に熱中症にかかりやすい傾向にあります。
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熱中症
夏になると人間も犬も熱中症対策が必要になります。
犬は人間のように汗腺が発達していない為、暑い日や運動の後に上がりすぎた体温は、呼吸を繰り返す事で下げていくしかありません。
つまり犬は人間よりずっと暑さに弱いという事です。
そのため夏場の散歩時には、涼しい時間帯を利用するように心がけましょう。
具体的な散歩の時間は「犬の種類によって違ってくる散歩の時間と意外な時間帯」を参照して下さい。
暑い日は注意が必要
近年、蒸し暑い日の車内や室内で留守番をしていた子供が、熱中症をおこす事故が問題となっています。
閉め切った車内や室内は驚くほど温度が上がり、自分で窓を開けたり、エアコンをつけて温度調整をすることが出来ない子供には大変危険なのです。
それと同じことが犬にも当てはまります 。
暑い日の散歩やキャンプなどのレジャーでも熱中症の注意は必要です。
地面に近いところを歩く犬は、人間よりもずっと暑さを感じていますし、場合によっては熱せられたコンクリートで肉球を火傷してしまうこともあるのです。
このような条件下で、犬が荒い呼吸を繰り返し、よだれを大量に垂らしたりしていたら熱中症が疑われます。
特に車の中は危険
毎年のように暑くなると、車の中に子供が残されて温度が上がり、子供が犠牲になる事故が起きますよね。
犬も全く同じで、ちょっと車の中を離れる時でも注意が必要です。
熱中症対策
共働きが多い現代は、犬も自宅で留守番をする機会も多いでしょう。
梅雨から夏にかけて家の中はとても暑く、外でなくても熱中症にかかってしまう事があります。
室内で気をつけることは、エアコンや換気で適温を保つ事。
犬は低いところにいる為、冷えすぎることがあるので、一緒に扇風機を回して空気を循環させるといいでしょう。
又、クールマットを利用したり、ハウスを涼しい場所に移動させることもひとつの方法です。
長時間留守にする場合のエアコンの設定は、ドライ設定がいいでしょう。
熱中症対策の3つのポイント
鼻が短く短頭種と呼ばれる犬(ブルドック、フレンチブルドッグ、パグなど)は特に熱中症になりやすいので注意が必要です。
熱中症を予防するのに簡単ですぐ出来る方法をいくつか挙げてみますね。
1,家に犬を置いて外出する際は、必ずクーラーをつけたままにするか、風通しを良くして涼しい環境を作ってあげます。
外で飼っている犬は常に日陰を作ってあげたりして、暑くない様に工夫をしてあげて下さい。
2,いつも水が飲める状況を作ってあげましょう。
何か所か用意しておくといいですね。
3,日中のお散歩は控え、朝1番のすすしい時間帯か、夕暮れの日が落ちたくらい散歩することをお勧めします。
昼間のアスファルトは肉球が火傷するくらい、暑くなっています。
散歩に出る前に、アスファルトを手で触って暑くないかチェックして行くのがいいでしょう。
以上、3つを守っていればある程度、予防対策はとれますよ。
もし熱中症かなという症状に気づいた時(高熱、嘔吐、血便、呼吸が荒い、ぐったり)は早めに病院に行ってください。
犬の環境を見守る携帯型見守り計
飼い主さんは気づかなくても、犬が熱中症にかかりやすい環境になっている場合もあります。
そういう時の為に、この携帯型見守り計があると助かります。
10分おきに自動計測し犬の環境をチェックして、危険がある時はブザーが鳴る仕組みになっています。
熱中症対策はもちろん、寒さ対策にも役立ちます。
もし熱中症にかかったら
犬が熱中症になったら、とにかく体を冷やすことが重要です。
涼しい場所に移し、ぬらしたタオルで全身をくるむか、水をかけるなどして熱を下げます。
意識があるなら水を飲ませるのもいいでしょう。
熱中症の症状が進むと、吐く、ふらつく、失神するといった症状が見られます。
さらに進むと吐血や下血も見られ、ショック状態から命の危険も考えられます。
体温を下げることで症状が落ち着いたとしても、臓器などにダメージを受けていることも考えられます。
意識の有無にかかわらず、体を冷やしながら病院に連れていきましょう。
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