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犬の肥満の見分け方とダイエットする時の7つのポイント

   

コロコロしている犬は可愛いですが、実はそれは肥満かもしれません。

犬も人間と同じように、肥満になると色々病気になるリスクが高まります。

ここでは犬が本当に肥満なのかの見分け方と、のんびりできるダイエットの仕方を説明します。

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肥満の原因は大きく2つある

私もですが、分っていてもついついおねだりに負けて、ご飯やおやつをあげすぎてしまう事ってありますよね。

犬にも人間にも共通して言えることですが、肥満の原因はズバリ「食べ過ぎ」と「運動不足」です。

 

飼い主さんの普段の飼い方が、犬の肥満の原因を作っていることも多いです。

なかなか自分ではわからないので、心当たりがないか項目でチェックしてみましょう。

 

□フードは目分量であげている。

□おねだりされるとおやつ等をついあげてしまう。

□あまり運動しない。

□散歩が好きじゃない、歩かない。

□多頭飼育のため、食事の管理が難しい。

□最近体重を測っていない。

□避妊、去勢をした。

□加齢

 

さて、いくつチェックがついたでしょうか?

チェックが多いほど、犬が肥満になりやすい生活といえます。

 

犬の肥満のリスクはこんなにいっぱい

コロコロして太り気味の犬は見ているだけならかわいいのですが、実際に犬の肥満はリスクがあります。

具体的にはどんなリスクがあるのでしょうか?

 

1,脂肪に胸郭や気管が圧迫され、呼吸がしづらくなり負担が増える。

2,心臓への負担が増える。

3,関節や靭帯への負担が増える。

4,傷の治りが悪くなる。

5,糖尿病、脂肪肝、膵炎になりやすい。

6,手術時のリスクが増える。具体的には、麻酔量が増えたり、覚醒が遅れる。

 

やはりリスクを回避するためにも、何とか犬の肥満を防ぎたいですね。

 

ダイエットのその前に

さて、既に肥満の犬はダイエットをした方がいいのですが、その前にちょっと待ってください。

すぐダイエットと考える事は時に危険につながります。

 

事前に動物病院で健康チェック

食事や運動の量を変えていないのに体重が増加する、食事量を減らしても痩せないという場合は、単なる肥満ではなく病気が隠れていることがあります。

ダイエットをしてもいい健康状態かどうかを知っておくことも大切です。

事前に動物病院で健康状態や体重をチェックしてから始めましょう。

 

急激なダイエットはとっても危険

減量は1週間に体重の1~2%を上限に、急激なダイエットは体の負担が大きくなります。

又、脂肪でなく筋肉が痩せてしまい、その後リバウンドしやすくなることがあります。

体重10㎏の犬なら、1週間に100~200gを目安に体重を減らしていくと無理がありません。

 

ボディコンディションスコアで体を触ってチェック

犬が肥満かどうかを確認する方法として、ボディコンディションスコア(BCS)という指標があります。

犬の体型を見たり触ったりして、おうちで出来る簡単な方法なので、今スグ実践してみましょう。

 

チェック1 腹部の吊り上がりをみる

体を横から見て、腹部の吊り上がり(へこみ具合)を見ます。

助骨のへこみが水平か垂れ下がっているのは太りすぎです。

 

チェック2 腰のくびれを見る

体を上から見て、腰のくびれを見ます。

背骨の突起がとんがって見える場合は痩せすぎです。

腰にくびれが無かったり、背中が広く平らになっているのは太り気味です。

 

チェック3 胸や脇腹をさわる

胸や脇腹を軽く触ってみます。

力を入れずにソフトに触って、助骨や肩甲骨が分からなければ太りすぎです。

もし首のくびれがなくなる、しっぽの付け根が太い、背中が平らなどは、ぽっちゃりを通り過ぎた不健康な肥満です。

 

ボディコンディションスコアはBCS1~BCS5までの5段階に分かれています。

BCS4~BCS5は肥満になるので生活習慣病を招いたり、手術のリスクも高まるので、ぜひダイエットにチャレンジしましょう。

 

ボディコンディションスコアとは?

ボディコンディションスコアのBCS1とBCS2は痩せ、やや痩せです。

BCS3は理想的な体型ですので、ここではBCS4と5を説明します。

BCS4・・・やや肥満です。犬を上から見て腰のくびれは見られるが、顕著ではありません。

腹部のへこみはやや見られます。

 

又、多くの脂肪がついていますが助骨は触れることが出来ます。

BCS5・・・肥満です。上から見て腰のくびれがほとんど見られません。

 

腹部のへこみもなく、むしろ垂れ下がっている状態です。

助骨が脂肪に覆われて、容易に触ることが出来ません。

腰椎やしっぽの付け根にも脂肪がついています。

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ダイエットしましょう

愛犬の肥満が別の病気ではないという事であれば、無理のないダイエットがおススメです。

ただ早く成果を出そうと頑張りすぎると、挫折してしまう事になるし犬に負担がかかります。

 

無理なく頑張りすぎず、出来る事を少しずつやっていくことが長く続けるヒケツです。

ではどのように進めると無理なくダイエットが出来るのでしょうか?

 

食べているものをチェックする

まずは犬が今、普段の食生活でどれだけの食事を摂っているか確認します。

書き出してみると、思わぬところに原因があるのが分かりますよ。

実はびっくりするほど、おやつを食べていたという事もあります。

 

家族の一致団結が必要

家族の誰かが犬におやつをあげていては、みんなの努力が水の泡になってしまいます。

愛犬の健康のために家族全員が協力してこそ成功につながります。

 

愛犬だけの目標体重を決めよう

愛犬と同じ犬種でも、体の大きさには個体差があります。

その犬種の標準体重にこだわるのではなく、愛犬だけのベストな体型、体重を設定してみましょう。

自分で分からなければ、動物病院で相談しましょう。

 

1か月に1回は体重測定

体重の変化を確認するためには、こまめに体重をチェックしましょう。

結果が出るとダイエットを続けるモチベーションにつながります。

ダイエットが目的ですが、急に体重が減っていないかもチェックしてくださいね。

 

おやつは厳選して

ダイエットするならもうおやつはダメ!?なのでしょうか?

犬はダイエット中なんて理解できないので、突然おやつがなくなったら寂しいかもしれませんね。

 

でも今までのようにおやつをあげると、それはそれで問題なのでおやつは1日のカロリーの10%までならOKとしましょう。

例えばおやつを低カロリーに変えて、さらに小さく分けてあげる回数を増やすという方法もあります。

 

運動より食事の管理が大事

犬の場合、人と違って運動で痩せることは難しいので、無理に運動量を増やす必要はありません。

太っている状態での急な運動は、関節を痛めてしまう恐れがあります。

痩せて体が軽くなると、自分から散歩や運動をするのが好きになる犬も多いですよ。

 

フードの与え方に工夫を

愛犬はご飯はどの位の時間をかけて食べていますか?

犬は15分間食べ続けないと満腹感が得られないと言われています。

与え方を工夫することで、満腹感を高めることが出来ます。

 

・食欲旺盛な犬には、キャベツなどの野菜から先にあげる。

・食べにくい構造の食器をあえて使う事で、食べる時間が長くなります。

・長く楽しめる牛革ガムなどをあげる。

 

又、これをきっかけに手作り食もダイエットには向いています。

でも手作り食であげてはいけない食材もあるので、きちんと勉強してからでないといけません。

詳しくは「犬の食べ物について 食べていい物といけない物がある」を参考にして下さい。

 

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コロコロゆらゆらと揺れるので、犬がフードを食べるのに時間がかかるようになっています。

これで少しは満腹感に近づいてくれるといいですね。

 

フードの与え方を見直してみる

フードの与え方に工夫をと言っても、具体的にどうしたらいいのでしょうか?

すぐ出来る事から始めてみましょう。

 

フードの量は適当

フードはきちんと計量して与える習慣をつけます。

カップだと入れ方や人によって量が変わるので、きちんと重さを測ります。

特に小型犬は数グラムまできちんと測ります。

 

おやつをついついあげすぎてしまう

愛犬の喜ぶ顔を見たくてつい多めにおやつをあげていませんか?

ダイエットをするからには、心を鬼にして1日の量を決めてその範囲であげます。

 

もし今、おやつを与えすぎている場合は、1番摂取カロリーが高い物から減らしていくといいですね。

例えばおやつが高カロリーなら低カロリーの物に変えたり、主食のドライフードを減量用フードに変えると比較的楽に成果が出ます。

 

フードを切り替える時は、1週間~10日ほどかけて少しずつ新しいフードに変えていきます。

一気に変えると吐いたり下痢を起こしてしまう事もあります。

 

人の食べ物をあげている

人の食べ物は味の濃いものが多く、犬にとっては塩分や糖分を摂りすぎてしまう事になります。

例えば、体重5㎏の成犬(避妊・去勢済)の1日に必要なカロリーは、374kcalです。

 

唐揚げ1個をあげた場合、約80kcalなので1日のカロリー量の20%以上にもなってしまいます。

あげるなら、犬用に手作り食を作ってあげましょうね。


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