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犬がストレスを感じずに長時間お留守番できる6つのしつけ方法

      2017/04/09

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犬は人間の言葉がかなり理解できるので、「じゃあ行ってくるね。いい子にしていね」と話すと、「うん!いい子に留守番してる!」とはなりません。

「えっ!!?わたしを置いてどこかへ行っちゃうの!?ダメダメダメ!!」と、今から寂しく一人で置き去りにするからね、と宣告していると犬には捉えられるんですね。

わざわざこれから長い時間寂しい時間が待っているということを告げるので、犬からしたら強いストレスを感じます。

 

犬は元々集団で行動する動物なので、一人きりになることは本能的に寂しいというより、危険だと感じます。

一人では生きていけないからですね。

その心理が働き、お留守番中の犬が家の中をぐちゃぐちゃにすること行動は、「分離不安」と呼ばれる心理から起こります。

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お留守番のストレスから起こる症状

分離不安の状態に陥ると、犬は家に一人きりになると途端に活発に活動を始めます。

不安やストレスを和らげようと、家具をかじったり、カーペットを引き裂いたり、トイレではない場所に粗相をしたりと、やりたい放題です。

飼い主から見ると、「なんてバカ犬なんだ」と思うかもしれませんが、そうさせているのは飼い主の行動のせいなんですね。

 

また、グルーミングと呼ばれる、毛づくろいを猛烈にするケースもあります。

グルーミングは普段から見られる行動ですが、分離不安に陥っている犬のグルーミングは激しく、毛を舐めすぎて皮膚病になることがあります。

あまりにその問題を放置しておくと、皮膚病を通り越して骨が見えた!なんてケースも珍しくないんです。

 

急にお留守番できなくなる場合がある

今まではちゃんと良い子にお留守番ができていたのに、急にお留守番ができなくなるケースもあります。

共働きの夫婦が犬を飼っていました。

ある日、旦那さんがリストラされて職を失い、お家にいることを余儀なくされました。

その間犬とはべったり。ご飯を食べる時も、テレビを見るときも、寝る時も一緒に過ごしていました。

 

そして2か月後、ようやく再就職が決まり新しい職場へ出勤した途端、その日から家に帰るとお家の中は散々な状態になっていたそうです。

これは、せっかくお留守番になれていた犬の生活状態が、旦那さんのリストラにより激変したことが原因に他なりません。

犬にしてみれば、飼い主が24時間ずっと一緒という環境が手に入ったのに、急に一人ぼっちにされては、とてもびっくりした状態になります。

たちまち分離不安に陥り、飼い主が帰るまで吠えるという状態になってしまいます。

 

犬がストレスなくお留守番できるようになる方法

お別れの挨拶はNG

朝の慌ただしいお仕事に出かける前、うちではまず父が出勤して、その後母が出かけていきます。

その後わたしが仕事へ出るのですが、そのときは犬には一切目をくれません。

これは家族のルールで徹底していることで、犬が寂しくならないためにあえてやっていることです。

 

8~10時間以上も犬をほったらかしにするわけですけど、出かける前の挨拶もなしなんて冷たいと思いますよね。

でも、これ、実は犬にとって一番楽なお留守番の方法なんです。

家の人がいなくなったことに気が付かなければ、そもそも寂しさを感じません。

 

わざわざ出かけるときに挨拶をしないと、「家に人がいない」という状態が、特別なことだと感じないようになるんですね。

犬に行ってくるねと声をかけるのは、犬を苦しめてしまうことになるので、なんてことはないというように努めましょう。

 

ゲージはかなり有効

いたずらが酷いから、悪さできないようにゲージに閉じ込めてしまえ!ということではありません。

実は犬は限られた狭いスペースの中の方が、落ち着くことが証明されています。

 

犬は広いスペースを駆け回りたいというイメージがあると思いますが、それはあくまで飼い主と一緒にいる場合のときだけです。

むしろ広いお家に一匹だけという状態では、その空間を持て余してしまい、物に当たるという攻撃性を増してしまいます。

そこで、犬用のゲージにお留守番の時は入れておきましょう。

 

飼い主の前では嫌がる素振りを見せますが、人が出て行ったら大人しくなり、ゲージのスペースが安全だということを認識するとほとんどの時間を寝て過ごすようになります。

犬にとっても外敵が侵入してこない、身を守ることができるスペースは安心感を与え、分離不安に陥ることを抑制する効果があります。

大型犬の場合などは、ゲージでなくて小さな一部屋だけをお留守番スペースとしておくのも有効です。

もちろんお水とトイレは用意しておきましょう。

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日頃の信頼関係が大切

普段はいいこなのに、お留守番の時だけ悪い子になるというのは、実は人間と犬の間で本当の信頼関係が結べていない状態です。

しつけができていないと言い換えることもできます。

犬が飼い主のことを心から信頼できていないので、飼い主がお家から出ていくと「本当に帰ってくるの?」と不安を感じるんですね。

 

もう帰ってきてくれないかもしれないという不安を生み出すのは、日頃から飼い主の威厳を発揮できていないからです。

かわいい犬のためを思うなら、日頃から毅然としたメリハリがある態度で犬と接することで、そもそもお留守番問題などは出てこなくなります。

 

庭があるなら外飼いにする

お庭で外飼いしている犬には、まずお留守番トラブルが起こりません。

それはなぜかというと、普段から人と一定の距離を保って暮らしているからです。

そのため、家に人がいなくなってもさほど環境に変わりがないので、ストレスを感じることなく長い時間お留守番ができます。

最近は大型犬でもお家の中で飼っている人が多いので、あまりにお留守番トラブルが酷いようなら、外飼いにしてみるのも効果的です。

 

もう一匹犬を飼う

うちでは現在3匹犬を飼っていますが、普段から3匹で遊んで一緒に寝ているので、お留守番の間も仲間がいることで寂しさを感じていないようです。

犬は仲間がいれば大きな安心感を得ることができるので、余裕がある場合はもう1匹相方の犬を検討してみるのもいいですね。

 

帰ってからすぐにいいこいいこしない

今日は10時間もお留守番させてしまった!帰ったら存分に可愛がってあげなくては!

と鍵の音を聞いて飛んでお出迎えしてくれる犬を見て、わしゃ~っと頭を撫でてあげたくなる気持ちはよく分かります。

しかし!この行動は人がお家にいる状態と、いないお留守番時のギャップを大きく犬に感じさせ、「やっぱりお留守番のときは寂しすぎる!」と強く犬の気持ちに植え付けてしまいます。

 

なので、帰ってからすぐあとは、犬の様子が落ち着くまでは知らんぷりしていましょう。

人間から見ると可哀そうな行動にも思えますが、人間がしっかり犬の気持ちと行動を理解してあげないと、ますます寂しがってしまいます。


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