犬スタイル

犬の飼い方や気持ちを3匹の犬飼いがお届けする総合情報まとめサイト

*

犬を元気に長生きさせるための10のストレス解消方法

      2017/04/09

chihuahua-810789_640

「気づいてあげよう!分かりにくい犬の8つのストレスサイン」では犬が発している、ストレスの症状をお話ししました。

人間が気が付かないだけで、犬は実は日常生活の至る所でストレスの兆しを見せています。

うちのヨークシャテリアは、犬には強気ですが知らない人は怖がるというちょっと面倒な性格のこです。

 

そのためたまに他の犬は家族に任せて人通りの多い公園のお散歩コースへ。

わたしはヨークシャテリアと少し離れた空き地へお散歩するなどといった、そのこに合わせたストレス解消対策を取っています。

今回はそのような症状が見られた場合、犬のストレスを解消できる方法をご紹介します。

スポンサーリンク

頭をたくさん使おう

犬はただお散歩を楽しんで餌を食べて、人に癒しを与えてくれる動物だと思っていませんか?

現在のペットとしての犬は家族の一員として、ただそこにいるだけで愛情深い存在になっています。

しかし一昔前までは、犬は人間の仕事でのパートナーで、人間の身を守るための護衛だったり、動物を捕まえるためという役割を担っていました。

 

長年にわたる歴史の中で、犬の遺伝子にはしっかりと「仕事をしたい」という欲求が組み込まれています。

これを作業欲求と言いますが、これはただお散歩してご飯を食べて寝る、という日常の生活では感じることができません。

猫ならそれでいいですが、犬には本来の役割である仕事をさせたほうが、生き生きとしてストレス解消に繋がります。

お散歩中や、普段の生活の中で頭を使う作業を取り入れましょう。

 

匂いを辿るゲームをする

警察犬などは、犯人の持ち物の匂いを嗅いで、その優れた嗅覚から犯人を捜すという仕事をしています。

大変で可哀そう、なのではなく、犬はむしろ一番の特技を活かすことができて嬉しく思っているはずです。

自分の能力が生かされ、作業欲求が満たされている犬は病気にかかりにくく、長生きする傾向にあります。

 

これを利用して、自宅でも簡単にできる「おやつ探しゲーム」をしてみましょう。

犬のおやつを家の至る所に隠して、犬におやつを探させるというゲームです。

もちろん犬に隠す場所を見られないようにしましょう。

ただおやつを食べるよりも、自分で発見して大好きなおやつを食べるという行動は、作業欲求と食欲を見たし大きなストレス解消に繋がります。

 

犬の年齢に合わせたトレーニングをする

無駄吠えをしない、噛まないなどは犬の最低限のしつけです。

実際とくに問題なかったら、それ以上のしつけはしていないという飼い主さんも多いです。

「しつけなんてして、犬を操り人形のようにするのは可哀そう」という言葉を聞いたことがあります。

 

これは間違いで、犬はしつけをして、ある程度トレーニングをする方が楽しいと感じます。

人間でも、ただ食べて寝るだけの生活だったら、何の面白味もありませんよね。

自分はもっと何でもできるのに、もっと自分の力を活かした!と感じるはずです。

 

そのため、お手やお座りなどの基本的なトレーニングは、犬の作業欲求を見たし、犬に自信を回復させる行動です。

もちろんできた後はおやつを与えて褒めてあげましょう。

元々能力の高い大型犬や、ドーベルマンのような頭のいい犬は、簡単な動作はできるようになります。

そこでトレーニングが終わってしまうと、犬は物足りなく感じてしまうので、できる犬にはどんどん高度なトレーニングをしてみましょう。

このような警察犬がしているトレーニングなどはいいですね。

一緒に並んで行進したり、遠くからでも合図をすると犬が動き出すなど、このようなトレーニングを取り入れて作業欲求を満たしてあげましょう。

 

知育玩具を使用する

犬の作業欲求を満たすストレス解消のための知育玩具はいろいろな商品があります。

犬が物を噛むことが好きなことを利用したボール状のおもちゃや、嗅覚を利用しておかしを発見するおもちゃなどです。

 

これは知育玩具で最もポピュラーなタイプの、噛むことを利用したおもちゃです。

この中におやつを仕込んでおいて、どのようにして取り出すかを犬に考えさせます。

上手くできたらおやつが食べられるので、犬も楽しく頭を使うことができます。

餌を早食いしてしまう犬に、ダイエット目的で使用する場合もあります。

 

これは餌はどこかを犬に考えさせるタイプのおもちゃ。

4つの穴をにおって、見事に一番最初におやつを発見できました。

このとき犬の頭は「見つけた!」というボケ防止に良い成分が出るので、ストレス解消のためにも積極的に取り組みたいですね。

 

プライベートな時間をもうけよう

犬はもともと集団で生活する動物で、群れで行動していました。

その名残で今も家族に囲まれることを好み、飼い主が構ってあげると犬はとても嬉しいものです。

しかし、そんな犬でもたまには一人きりで落ち着きたいという欲求も少なからず持っています。

 

犬は昔狼だったころ、夜は小さな穴倉で眠っていました。

その狭くて暗いスペースが、犬にとって最も安心できる場所なんですね。

その性質を理解してあげて、お家の中でも穴倉に近い性質を発揮する、クレートを用意してあげましょう。

夜は犬はクレートで眠るなど、犬が好きなタイミングでクレートに入れるように、常に置いておき扉を開けておきます。

広いお家の中で、ここは自分の居場所、と感じられるので、ストレスを感じていてもクレートの中にいることで安らぎを感じられます。

スポンサーリンク

刺激に慣れさせよう

犬の性格によって大きく異なりますが、子供や大人、工事現場の音、車、カラスなど、犬は様々なものを怖がる場合があります。

全く気にしない犬もいれば、どうしても車の音だけは恐がるという犬もいます。

とくに犬の場合は、自分以外の他の犬を恐がることが多いです。

 

散歩中知らない犬に出会ったら吠えたてて、なんとか未然にその脅威から逃れようとします。

吠えている犬は実は怖がりで、攻撃されたくがないために必死なんですね。

そのようないくつも恐いものがある犬は、必然的にストレスも大きくなります。

避けられるものならいいですが、どうしても避けられないものもありますよね。

そんなときは、そのものの刺激に慣れさせてしまった方がストレス解消に繋がります。

 

恐がりな犬の場合

まず、犬がどんなときに、何を恐がって、どんな行動を取るかということをしっかりと観察します。

よく分からないものに吠えている、体を震わせるなどの行動を取っても、よく観察していれば一定のパターンが見えてくるはずです。

そしてそこで犬を撫でたりして犬を安心させて、恐がっている素振りが一瞬収まったら、その隙におかしをあげます。

 

犬は一瞬だけ恐がっていたことを忘れて、おかしを貰えた喜びに浸ります。

これを何度か繰り返していると、恐怖心が和らぎ、全然OK!とはならずとも、かなり恐怖心を和らげることができます。

成犬や怖がりな性格の犬の場合は時間はかかりますが、ずっと恐がっているのも可哀そうですよね。

少しずつ慣らしてあげて、ストレス解消に取り組みましょう。

 

犬の体を刺激する

犬は体を動かすことが好きな動物で、お散歩も大好きです。

しかしお散歩だけでは本来の犬の運動欲求は満たされない場合が多いです。

散歩には歩く、走る、匂いを嗅ぐなどの欲求は満たせますが、噛むや引っ張るといった行動的な欲求は満たせません。

本来の運動欲求が満たせないと、とくに大型犬や狩猟本能が高い犬などはストレスを感じます。

そこで、お家で簡単に運動欲求を満たす方法をご紹介します。

 

噛む遊び

犬が何かを噛むというのは、ちょっと恐ろしく感じられますが、犬にとっては普通のことです。

人間があくびをするくらい普通のことですね。

眠たいときにあくびをしてはいけない!と強制されたら、ストレスになりますよね。

 

犬は噛む・かじるという行動で力加減を覚えて、このくらい噛んだら痛いんだ、ということを学びます。

そして噛むことによって、狼の頃獲物を捕らえていた喜びや、本来の犬らしさを取り戻します。

犬が物を噛んだ後、首を振る行動は、獲物の息を止めるためのしぐさが反映されています。

今獲物を捕らえたぞ!と運動欲求を満たし、周りに自分って凄いでしょ、とアピールしているんですね。

 

 

 

このような特殊なゴムなど耐久性にすぐれたおもちゃを与えて遊ばせましょう。

プラスチックやセラミックタイプのおもちゃは、強く噛むと壊れてしまい、口を傷つけてしまう可能性があるので避けます。

 

綱引きで遊ぶ

ヒモやタオルなどを与えると、犬がぐいぐい引っ張ってきます。

ここで「一人で遊んでいいよ~」と渡してしまうと、実は犬は「えっ?もう終わり?」ときょとんとしてしまいます。

犬はその物が欲しいわけではなく、飼い主さんとの力比べ、引っ張り合い自体を楽しんでいます。

これは狼のころの子供時代の名残で、母犬から餌をもらい、それを兄弟と引っ張りながら食べているときのしぐさです。

 

引っ張り合うことで相手の力を判断し、自分の力を相手に見せつけるという意味あいもあります。

犬の歯に悪影響な気もしますが、逆に歯の刺激になり、歯が強くなり歳を取っても物を噛む力が残ります。

ポイントは、一緒に引っ張り合いをして、最後は飼い主が勝つようにしましょう。

 

すると、飼い主の方が強いんだ、と肌で感じるのでしつけの一環にもなります。

しかしずっと飼い主ばかりが勝つというのは犬がストレスを感じてしまうので、3~4回に1回は犬に勝たせましょう。

力比べで勝った!僕は強いぞ!とストレス解消になり、行動も活発化されます。

引っ張り合いは犬が本能を取り戻しすぎて、興奮しすぎることがあるので、うなり始めたらそこでおもちゃを取り上げます。

 

ボールで遊ぼう

ボールは犬が大好きなおもちゃです。

ボールを投げたら嬉しそうに走って取ってきますが、これは獲物を見つけて走るという行動、獲物をちゃんと取ってくるという作業欲求と運動欲求を同時にみたすものです。

ボールが簡単に取ってこれるようになったら、レベルを上げてフリスビーに挑戦してみてもいいですね。

ポイントは、まずボールを地面に置いて「加えて」と犬に加えせて、「出せ」といったらボールを離すように訓練します。

こうしておくと、何か間違ったものを加えてしまった時などは誤飲対策になります。

 

マッサージをしよう

体のほぐしとコミュニケーションを同時にとれるマッサージは、ストレス解消に効果的です。

耳の後ろなどはどの犬も喜ぶので、ブラッシングの後はマッサージという具合に、定期的に取り入れてみましょう。


スポンサーリンク

 - 犬の生活 , , , , , ,

  関連記事