これってじゃれ合い?それとも本気の喧嘩?見極め方と仲裁方法まで
2017/04/09
犬のお散歩に行くと、うちは3匹も連れてどやどやお散歩するので、ご近所の犬から喧嘩を吹っかけられる確率が高いです(^^;)
しかししつけをちゃんとしているため無駄な威嚇に応えることなく、無視してお利口にしていてくれます。
これが喧嘩にいちいち応戦していたら、とんでもないことになります。
とくにゴールデンレトリバーの大型犬が1匹いるので、絶対に犬と喧嘩させないようにしつけています。
ご近所の犬同士の喧嘩や、多頭飼いによるお家での争いなど、どのように止めるのか、仲裁の仕方やしつけ方法をご紹介します。
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じゃれ合いと喧嘩の違い
一見、犬のじゃれ合いは本気の喧嘩なのかどうかは分かりにくいものです。
じゃれ合いだったとしても、少しだけ肌から出血したり、打ちどころが悪くて足をびっこを引いたりと、軽い怪我をする場合があります。
怪我をされてしまうと、こちらとしても止めにはいるしかありませんよね。
まず、犬の喧嘩は人間とは違い、どちらの方が上かという序列をはっきりさせるためなのが目的です。
多頭飼いなどで、すでに序列がはっきりしている場合はただのじゃれ合いで終わりますが、序列がはっきりしていない本気モードの喧嘩になります。
また、外で出会う他の犬に対しても、じゃれ合いから喧嘩に発展することが多いです。
本気の喧嘩はすぐに分かる
実際に、わたしも犬の本気の喧嘩を見るまではじゃれ合いとの違いが分かりませんでした。
しかし本気の喧嘩を一度見ると、じゃれ合いとは全く違うことが分かります。
まず噛みあうことが前提なので、牙をむき出しにして、聞いたことがないような低いうなり声をあげます。
そしてすぐに噛みあうので、怪我をして出血してしまいます。
じゃれ合いの場合は、犬が一方の犬に覆いかぶさっても、噛んでも、出血にまでは至りません。
「キャン!」と吠えたりしますが、怪我をしていないようならじゃれ合いの範囲内です。
本気モードの犬は、小型犬ならまだしも、中型犬ともなるともの凄い力を発揮します。
リードを持っていたとしても、女性なら力で負けてしまうこともあります。
大型犬になると、男性が必死になって押さえつけないと叶わないほどです。
じゃれ合いの特長
じゃれ合いにはいくつかの特長が見られます。
・犬のしっぽがふりふりしている、上がっている
・威嚇が長い
・怪我をしないじゃれ合いを繰り返す
・一方の犬が目をそらす
・手をバタバタさせる動作が目立つ
・一方の犬がじゃれ合いをやめると、もう一方の犬もやめる
・口は開いているが牙が剥き出しではない
・声をかけると反応する
このような特徴が複数みられる場合は、じゃれ合いであると考えて問題ありません。
じゃれ合いは犬のコミュニケーションを取る一環なので、じゃれ合い自体は普通の行動です。
喧嘩をさせないしつけ方法
まず多頭飼いの場合、しつけができていない犬同士は、どちらが上か序列を決めたがるので、はっきりするまでは喧嘩を繰り返します。
これは本気の喧嘩の方に当てはまり、どちらも縄張り意識が強いオスなどの場合は、大きなケガを負ってしまう時もあります。
一度決着がつくと、それ以降は大人しくなるパターンです。
犬は本能的に自分の縄張り内での自分の順位をはっきりつけておきたく、1位が飼い主、2位が自分、3位がもう1匹の犬、などのようにしておきたいと望みます。
1位が飼い主だとしても、そのほかの犬同士の中では順位をつけたがるんですね。
この場合、2通りのしつけ方法があります。
仲間意識の方が大切だと教える
犬は順位をつけたがる一方で、グループに所属しているという意識があります。
これは順位が1位の飼い主による家族の中でのグループですね。
飼い主が絶対的な権力を行使しして、犬に個々の順位より仲間意識を優先することを覚えさせます。
具体的には、どんな喧嘩も止めて、喧嘩をしたらどちらも叱りつけ、どちらが偉いなんてことはないとしつけます。
飼い主だけが1位なのであって、他の者たちは全て平等という姿勢を貫きます。
大体最近の犬は野生の本能も薄れてきており、最初から仲間意識が高く、多頭飼いしても喧嘩を起こさないという犬も多く見られます。
このしつけ方法は、飼い主が一貫した姿勢を貫き、権威を落とすようなことがあってはいけません。
どんなときにも飼い主を優先させるように、喧嘩以外の面でもしっかりとしつけをすることがポイントです。
喧嘩をさせて順位付けをする
犬が最もストレスを感じる環境は、実は自分の順位がわからないモヤモヤしているときです。
上記の仲間意識を犬に優先させる方法は、自然界ではありえないことなのです。
なのでこちらのほうが犬の習性を利用した、自然なしつけ方法であるいえます。
まずは、犬同士が喧嘩してもそれを見守ります。
あまりに激しく怪我をしてしまうほどの喧嘩は止めますが、ある程度のじゃれ合いは日常的にさせておきます。
するとそこで、「自分の方が力が弱い」と一方の犬が分かると、それで喧嘩は収まります。
仲が良いように見える犬でも、実は犬同士の序列がしっかりできており、それで仲良く見えているんですね。
犬同士に順位をつけさせるなんてかわいそうと思うかもしれませんが、順位がしっかりしているほうが犬は気持ちが安定して、ストレスを感じにくくなります。
そして順位が決まったら、ご飯を先に順位の高い犬の方からあげるなどすると、その順位が長期的に守られます。
犬の順位は変動しやすく、常に駆けっこや主人に構われいる割合、餌の量などささいなことで下克上しようと順位が下の犬は考えます。
それを飼い主が順位をキープする行動を取れば、どの順位の犬もストレスなく過ごすことができます。
犬の喧嘩の止め方
まず、小型犬だから、中型犬だから人間が間に入って止めても大丈夫という甘い考えは危険です。
大型犬の喧嘩は目に見えて危険ですが、実は油断する分小型犬の喧嘩で仲裁に入り怪我をするという飼い主さんは結構いるようです。
動物病院で、犬の怪我を見せに来た人で、自分も喧嘩の仲裁のため怪我をしてしまったという人を一定の割合で見かけます。
とくに小型犬は喧嘩中熱くなりやすく、すぐに極端な行動を起こしてしまうという特徴が強く、威嚇から噛むという行動に移るのが早いです。
小型犬といえども噛む力は50キロ以上はあり、人間は20~30キロしかないのに比べると、やはり生肉もかみ切れる種族は小型犬といえど侮れません。
無暗に手を出したり、体で割って入って噛みつかれないようにしましょう。
犬の顔に布をかぶせる
散歩中は犬の糞を持ち帰るための袋を持っていると思います。
わたしはコンビニ袋をいつも持っていくのですが、これは喧嘩を止めることに役立ちます。
喧嘩を始めたら、さっと犬の頭にかぶせて視界を遮断します。
すると、目が見えないので自然と犬は大人しくなり、その間で方向転換をしてそっとその場から立ち去りましょう。
後ろ足を持ち上げる
これは闘犬など人の手には負えない犬が喧嘩を始めた時、実際に使われている方法です。
犬の後ろ足を両手で持ち上げて、犬が自由に身動きすることを防ぎます。
犬は足を地面につけておかないと不安になるという習性を持っているので、それを利用します。
どんなに強い犬でも両足が宙に浮くと、とたんに気が弱くなり、「?」マークが頭に浮かんだような状態になります。
かなり有効な方法なので、一度喧嘩になるまえに練習をしておきましょう。
リードを首に巻きつける
チョークチェーンはしつけ中の犬などに、走り出したり他の犬に喧嘩をふっかけてしまう荒っぽい犬などのしつけのためにつけるリードです。
犬が前に出ていこうとすると、首がギュッと閉まる仕組みになっているので、犬は自然とお利口になっていきます。
しかししつけできていて、普段お利口な犬にはかわいそうなので、チョークチェーンをつけている飼い主さんは少ないと思います。
そのチョークチェーンを喧嘩のとき、普通の首輪とリードで一瞬だけその効果を発揮させるやり方があります。
それは犬に一周リードのヒモをくるっと巻きつけます。
すると、犬が喧嘩しようと前に出た時、首がきゅっとしまり、それ以上の行動は起こせなくなります。
行動し始める前の威嚇時にするのがポイントです。
激しくなった後に犬の顔付近に手を近づけると、噛まれてしまう危険があります。
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犬の夫婦喧嘩
この犬は夫婦だそうで、普段はとても仲が良いそうです。
激しく吠えているように見えますが、動画手前の犬のほうが力が上ですね。
最後は首輪をつながれている犬が視線をそらして、後ずさりしています。
激しい威嚇だけで終わるので、普段のコミュニケーションの一環ですね。
小型犬が突然の大パニック!
チワワとミックス犬が車の中で突然の言い争いに!
「ギャン!ギャン!ギャン!」とどちらも言いよどむことがありません。
実はこれ、動物病院に到着したんですね。2匹ともとても怖がっていて、緊張感がピークだった末の喧嘩でしょうね。
チワワ「お前病院ではないと言ったのに病院やったやない!」
ミックス「違うと信じてたんだもん!仕方ないやん!」と争っているように聞こえましたw
犬のおまわりさん
2匹の猫が「う~」と唸り声をあげながら、今にも一触即発の気配。
取っ組み合いの喧嘩が始まった!と思った瞬間、大型犬が一斉に仲裁に入り、大事に至らずにすみました。
犬のおまわりさんっぷりがびっくりした動画です。
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