元気な子犬を貰うための良質なブリーダーを見分ける11のポイント
2017/04/09
日本ではまだまだブリーダーから犬を貰おうというと、敷居が高い印象がありますね。
海外では日本のようなペットショップのほうが珍しく、犬や猫をそのまま販売しているお店というのはあまり見られません。
それよりは専門知識があるブリーダーや、保健所などから探すというのが基本なんですね、
わたしが今飼っている2匹は保健所からもらった犬ですが、先日姉が犬を飼いたいということで、初めてブリーダーさんのところで犬を譲ってもらってきました。
そのときの体験談を含めて、良いブリーダーさんの見分け方をご紹介します。
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犬の飼育環境を見せてくれるか
最も重要なのは犬の飼育環境です。
犬を適切なスペースと綺麗な衛生環境で飼育しているかは一番重要で、必ず目で確かめる必要があります。
電話で「子犬の見学をしてもいいですか?」と聞いてみましょう。
そこで間髪入れずに「大丈夫ですよ」とかえすブリーダーさんは良いブリーダーである可能性が高まります。
ここで渋るような返事をするところは、相当悪質です。
今までは体面しなくてもペットの売り買いができましたが、現在は対面販売が義務化になりました。
絶対に体面しないと動物を譲渡してはいけないことに法律化されたので、これを守っていないところは法律違反です。
犬の見学ができることは最低限必要なことなので、これだけでまだブリーダーの合格ラインではありません。
しかしここで少しでもおかしな返事、例えば犬が普段生活していない違う場所で会うなど、をされたなら悪質ブリーダーと判断できます。
実際は犬など飼っておらず、そこが中間業者で無責任に販売しているというブリーダーと呼べない業者が、実際いたりするんですよね。
何匹の犬種を育てているか
良質なブリーダーを見極める基準として、育てている犬の犬種は1~2種類ほどが理想的です。
多くても3種類までで、4種類以上の犬種を扱っているところはまず怪しいと判断できます。
良質なブリーダーは、たった1種類の犬種と長年向き合い飼育に取り組んでいます。
1種類といっても犬の質を向上していくことはとても大変で、根気のいる仕事なんですね。
犬種が多いとその分飼育は大変になりますし、必ず専門のブリーダーよりは知識が劣ってきます。
その犬と接する時間が少ないから、そうなるのは当然ですよね。
何年目のブリーダーか
やはり健康で質のよい犬は、長年飼育しているブリーダーさんの犬の質は高いです。
長年同じ犬種を育てていると、健康的で血統の良い犬が産まれます。
ドッグショーなどに出場して上位に入賞しているのも、ほとんどはブリーダーの人たちです。
ドッグショーで入賞することで宣伝をしている部分ももちろんありますが、やはり質の良い犬を飼育しているという基準になりますよね。
できれば5年以上は経験があるブリーダーさんがいいですね。
施設は清潔か
実際施設に足を運んでみて、そこがどのような環境か隅々まで調べましょう。
まず人間が通されるのは、普段犬が生活しているのとは違うスペースになるでしょう。
応接間には机や椅子があると思いますが、まずそこは悪質なブリーダーでも綺麗にしています。
応接間だけピカピカにしておいて、そこに犬を連れてくる。
そこで犬を引き渡してしまえば、たとえ犬が生活している環境が不潔だとしても分かりませんよね。
もし応接間だけしか案内されない場合は、悪質な可能性が高いです。
必ず犬が普段生活している場所や、施設の隅々まで見せてくれるところがいいですね。
親犬を大切にしているか
親犬がどう過ごしているのかも、良質なブリーダーには大切な要素です。
犬を大事にしている人なら、もちろん親犬のことも大切な家族のように感じているはずですよね。
親犬は繁殖の関係上、その施設にはおらず里親に出されることが多いです。
なのでその施設に親犬がいないからといって、悪質ではありません。
良質なブリーダーは、「パパママ犬はどうしているんですか?」と聞くと、嬉しそうにアルバムなどを見せてくれます。
パパママ犬の写真や、里子に出したお家の人と密に連絡を取り合っている様子を教えてくれます。
また、パパママ犬の血統書も見せてもらいましょう。
これから飼い主になる人のために、必ず血統書は取っているはずです。
綿密な打ち合わせをする
遠方に住んでいる場合は、電話の段階でとても細かく家族構成などを聞かれます。
大切にしている犬を、よく分からないところには渡したくないのが普通ですよね。
そのため何人家族で1日家を留守にしている時間は何時間かなどを重点的に聞かれます。
また、犬を飼った後のしつけ方法や飼い方の指導なども細かく指導されます。
犬を貰う段階になっても何も聞いてこないようだったら、犬を売りたいだけの悪質ブリーダーの可能性があります。
高圧的な態度ばかりが良いブリーダーではない
たまに、「ブリーダーの人が厳しくて断られた」という話を聞きます。
これはブリーダー側からすると、あまりに犬、とくにそこで扱っている犬種のことを知らずに、素人が行くと断られる場合があります。
基準に達しない人には犬を売らないから、いいブリーダーだな、と判断するにはちょっと早いです。
良いブリーダーさんは、犬を始めて飼う人の立場になってしつけの仕方などその方法を細かく教えてくれます。
それをしない、できないブリーダーというのは、ただお高くとまっているだけだと言えます。
貰い受ける側に明らかに問題がある場合もありますが(一人暮らしや犬の飼育に反対している人がいるなど)、そのような事情がない限り、すぐに拒否をしてしてくるようなところは候補から外すましょう。
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子犬に元気はあるか
子犬たちの様子を観察してみましょう。
ちゃんと母犬や兄弟犬と社会化期を過ごした犬は、元気で人懐こく、誰に対しても愛想の良い態度になります。
子犬のほうから駆け寄ってきてしっぽをぱたぱたしているなら、それは良い環境で育てられたからでしょう。
犬が寄ってこない、興味を示さないなど部屋の隅で動かないようなら、それは適切な社会化期を過ごしていないサインです。
子犬の受け渡し時期
子犬は小さければいいというわけではありません。
ちゃんと子犬の時期は母犬や兄弟犬と過ごし、免疫力を高め、人や他の動物に対して社会性を身に着ける必要があります。
それがまだ生後7週間未満の犬では早すぎるんですね。
必ず最低生後7週間は過ぎた犬を引き取りましょう。
7週間未満の子犬をすすめてくるブリーダーは明らかな知識不足です。
アフター保障はあるか
悪質なブリーダーは犬の健康に自信がないので、アフターケアについての保証を曖昧にします。
「こちらに責任があった場合は」などの言葉を使って、もし引き取った子犬に数週間で問題が出た場合でも、飼い主のせいにしたりします。
まず引き取って成犬になる前に何らかの病気などが発生した場合は、元々の血統や飼育環境が悪かったことがあげられます。
しっかりと子犬に問題が起きた場合どう対処してくれるか、その実績などを確認しましょう。
もちろん、良質なブリーダーさんは聞く前に説明してくれるはずです。
犬のデメリットを押してくれる
一種類の犬種を扱っている専門ブリーダーは、その犬のデメリットについてもよく理解しています。
犬にはその犬特有の、かかりやすい病気が存在します。
コリーはてんかんやグレーコリー症候群、シーズーは眼瞼内反症、外膜炎などにかかりやすい特徴があります。
そのことを契約前にしっかり教えてくれて、どんな病気なのか、どのように予防するのか、またかかってしまった場合どのように治療するのかを細かく指導してくれます。
とくに病気になってしまった場合、ちゃんと治療するために病院に通うかどうかなどは聞かれます。
ここで経済的に苦しいかも、などと答えた場合は、拒否されてもおかしくありません。
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